タイトルの通りです。こんばんは……(薄笑い浮かべつつ)
まだ冗談が言えてるだけいいですよね、ウフフフ……(剃刀片手に)
はい、えっと「17歳のカルテ」です。邦題が好きな珍しい作品。勿論原題の中断された少女も好きですけどね。
この映画は、こういう体験(入院とまでは行かなくても)をしたことのある人と、ない人じゃ感想がえらく違って来る映画だろうなと思います。きっと、体験したことのない人は「何でそんなにアッサリとリサを認めるの?スザンナおかしいよ。」と思うかも知れない。でもそれが病気で、精神病は治癒するのではなく症状を治めるだけで根本的なモノは精神障害(境界性は精神障害に入ります)レベルになると何十年掛けてようやく治るし、治らないで享年を迎えてしまう人も少なくない。
スザンナは、まだ完全に治癒していない。入院した後に彼女自身が「それがまだ何の意味だかわからない」と言っているように、彼女は外の世界に出られたからと言って一度精神科病棟に入院した患者なわけで、もう一度入るのなんて簡単なわけだ。
私は試写会でこの映画を観てボロボロ泣きっぱなしだった。観に来ていた友人も後半はずっと泣いていたし、この映画に興味を持った(こういう言い方は悪いけど)見るからに不健康そうな客層の人達も私と同じで始めからずっと泣いていた。
冒頭でスザンナは言う。
「私には、わからない。私の、気分が。」ここで涙腺が切れる。
「自殺じゃなくて、自殺をしようとする私の一部を消そうとしただけよ」という訴えにも胸を打たれた。意味の判らない人は、本当に判らない映画だろう。エキセントリックで反社会性のリサ、平気で嘘をつくジョージナ、態度をころころと変えるポリー、32キロを平均体重と嘆くジャネット、便秘薬がないと死んでしまうデイジー、誰かに依存しないと生きていけないシンシア、虐待まがいの治療をする医者、患者の話をきちんと聞かない医者、子供を理解しようとしない親、子供を病院に閉じ込める親、恋人を精神患者だと認めたがらないスザンナの元彼、病気自体を見下す教授婦人、何食わぬ顔をし娘の死を嘆く父親や、強制的に薬を飲ませる看護婦………
全てがリアルだが、そのリアルを味わったことのない人には何も理解出来ない。物語の流れや、キャラクターの変化は理解出来るかも知れない。でも、本当の理解や共感は出来ないと思う。
「自殺する時には手の骨が戻って、それ以外は無くなる」
酷いリストカットばかりしているのに死なないのだという問にリサは唄う。
「ガスは臭い、剃刀は痛い、水は冷たい、縄は切れる、薬は苦い、銃は違法―――――生きるほうがマシ。」
この唄で涙を流せる人だけが本当に感動の出来る映画かも知れない。
ウィノナの演技には迫力がある。原作愛読者で、企画を立ち上げ製作総指揮と主役を務めただけある。画面から気迫が伝わってくる。
アンジェリーナは、ハマリ役でアタリ役。助演女優を取ったことに誰も文句は言えないという存在感。人生に失望し、何人もの人間の背中を押しながら実は一番背中を押されたがっている反社会の少女にピッタリだ。
大御所ウーピー様は流石と言うしかない。貴方達は患者で、私は看護婦よという無言の圧力と、ほんの少しの支え。完璧な精神科病棟の看護婦。死人を出してしまった病院の看護婦がダメではないと思える。こういう人に出会いたいと思う現役の患者さんも観ていて思ったんじゃないだろうか(私は幸いにも、最適な医者に出会っているけど)。
大好きな映画。
DVDを観る度、これからも変わらずウィノナが好きだと言える自信が沸く。
まだ冗談が言えてるだけいいですよね、ウフフフ……(剃刀片手に)
はい、えっと「17歳のカルテ」です。邦題が好きな珍しい作品。勿論原題の中断された少女も好きですけどね。
この映画は、こういう体験(入院とまでは行かなくても)をしたことのある人と、ない人じゃ感想がえらく違って来る映画だろうなと思います。きっと、体験したことのない人は「何でそんなにアッサリとリサを認めるの?スザンナおかしいよ。」と思うかも知れない。でもそれが病気で、精神病は治癒するのではなく症状を治めるだけで根本的なモノは精神障害(境界性は精神障害に入ります)レベルになると何十年掛けてようやく治るし、治らないで享年を迎えてしまう人も少なくない。
スザンナは、まだ完全に治癒していない。入院した後に彼女自身が「それがまだ何の意味だかわからない」と言っているように、彼女は外の世界に出られたからと言って一度精神科病棟に入院した患者なわけで、もう一度入るのなんて簡単なわけだ。
私は試写会でこの映画を観てボロボロ泣きっぱなしだった。観に来ていた友人も後半はずっと泣いていたし、この映画に興味を持った(こういう言い方は悪いけど)見るからに不健康そうな客層の人達も私と同じで始めからずっと泣いていた。
冒頭でスザンナは言う。
「私には、わからない。私の、気分が。」ここで涙腺が切れる。
「自殺じゃなくて、自殺をしようとする私の一部を消そうとしただけよ」という訴えにも胸を打たれた。意味の判らない人は、本当に判らない映画だろう。エキセントリックで反社会性のリサ、平気で嘘をつくジョージナ、態度をころころと変えるポリー、32キロを平均体重と嘆くジャネット、便秘薬がないと死んでしまうデイジー、誰かに依存しないと生きていけないシンシア、虐待まがいの治療をする医者、患者の話をきちんと聞かない医者、子供を理解しようとしない親、子供を病院に閉じ込める親、恋人を精神患者だと認めたがらないスザンナの元彼、病気自体を見下す教授婦人、何食わぬ顔をし娘の死を嘆く父親や、強制的に薬を飲ませる看護婦………
全てがリアルだが、そのリアルを味わったことのない人には何も理解出来ない。物語の流れや、キャラクターの変化は理解出来るかも知れない。でも、本当の理解や共感は出来ないと思う。
「自殺する時には手の骨が戻って、それ以外は無くなる」
酷いリストカットばかりしているのに死なないのだという問にリサは唄う。
「ガスは臭い、剃刀は痛い、水は冷たい、縄は切れる、薬は苦い、銃は違法―――――生きるほうがマシ。」
この唄で涙を流せる人だけが本当に感動の出来る映画かも知れない。
ウィノナの演技には迫力がある。原作愛読者で、企画を立ち上げ製作総指揮と主役を務めただけある。画面から気迫が伝わってくる。
アンジェリーナは、ハマリ役でアタリ役。助演女優を取ったことに誰も文句は言えないという存在感。人生に失望し、何人もの人間の背中を押しながら実は一番背中を押されたがっている反社会の少女にピッタリだ。
大御所ウーピー様は流石と言うしかない。貴方達は患者で、私は看護婦よという無言の圧力と、ほんの少しの支え。完璧な精神科病棟の看護婦。死人を出してしまった病院の看護婦がダメではないと思える。こういう人に出会いたいと思う現役の患者さんも観ていて思ったんじゃないだろうか(私は幸いにも、最適な医者に出会っているけど)。
大好きな映画。
DVDを観る度、これからも変わらずウィノナが好きだと言える自信が沸く。
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