タイトルはアニ口調で読んで頂けると嬉しい。あ、祝タイガー&ドラゴン4月から金9チャンネルロックでの連ドラ化〜。ま、予想はしていたけどね。(言うな)

ということで、時代に乗ってる感じがするじゃん、とばかりに世中愛叫。私は「セカチュー」という呼び方が何だか「ピカチュー」みたいで嫌なのです。だからって「世中愛叫」もないよね、と居候に言われたんですけどね……。知ってる、うん知ってるよ。

ストーリー……は、言わなくても判るかな(笑)高校時代に死別した恋人・亜紀(まっさん)を忘れられずに居る朔太郎(現代)が婚約者・律子(柴咲コウ)の力を借りて(……借りたか?)踏ん切りつけます!みたいな話。
持ち続けている亜紀の遺骨を最後は美しい空に撒くよ〜みたいな。

……改めて粗筋下手だなぁ自分(ホントにな)
この映画は、朔太郎と律子の物語ではなく、高校時代の朔太郎と亜紀の物語。第一、忘れられない人が居るのに婚約者が居る時点で何か矛盾してるじゃん。気になる人が居るとかなら未だしもさ。
森山&長澤の過去朔&亜紀が現代の恋人二人より何十倍も魅力的だから余計そう思うんだろうけど。編集は上手だなぁ、と思う。現代朔が亜紀との日々を思い出す場面等の。
ただ、いかんせん、あんな純愛をして悲しい別れをして、その恋人を十年以上経った今でも忘れられない男を包み込める程の包容力が柴咲演じる律子に感じられない。何で朔太郎が律子に惹かれたのかが判らない。
……まぁ、置いといてとして。
森山くんは終わりを知っている儚さが似合うなぁ、と改めて思った。
特に、亜紀が白血病になってからの朔が魅力的でなければ、この映画はヒットしなかっただろうなぁと思う。やっぱり幸せな役より、不幸な役が似合う人って居るよねぇと映画を観ていて思った。
まっさんは、髪を坊主にしてまで廣瀬亜紀に成っていたけれど、魅力的に感じたのは白血病になる前だったかも。朔を鹹かったりする亜紀は、まっさんにピッタリで素直に「可愛いなぁ」と思えた。
ただ、急性白血病という役を撮影期間の少しで演じきるのには限界が在るなとも思う。長澤まさみちゃんが元々の丸顔であるというのも大きいと思うけれど、メイクをしていても「病人」に見えない。……残念ながら、髪を剃っても余計に丸顔が強調されただけに見えた。
酷評するつもりはないんだけど、ドラマ亜紀の様に撮影期間中にダイエットを頑張っていたら病人だと思えたのかも知れない。少し艶かしさが残る演技も妙に引っかかって(役的に)名シーンだと言われている空港での「助けてください」のシーンは傍観視してしまった。
あそこで、実際に声を張り上げるのは間違いだと思うのだけど。演出のせいかな?冷めてしまう。

スタッフが創り上げた美しい風景や、編集能力は単純に凄いなぁと思える。森山&長澤の朔と亜紀も上記の部分を差し引きしたとしても「好きだなぁ」と言える。
リアリティを求めない病気モノを受け付けれる人は泣けるかも知れない。
ある意味ファンタジーな映画だな、と云う印象。
主題歌はストーリーに合わせて書かれただけあって、好印象だった。…ただ、やっぱりその歌詞に添うような男なら、朔が律子を愛する理由が判らないんだけど。
柴咲コウのようなキツい印象の顔の女優さんに、この手の役は向いていないと思う。

さて、映画レビューもしたことだし、ドラマのボックスレビューでもするか。

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