もう俺の頭はバラバラだよ!(えー!)
2005年2月6日 TV大人計画なノリで読んで下さい↑
えっと、世中愛叫のレビューをし始めた途端に来訪者が増えて驚いています…。ほぇぁーと言うのが、驚いた時の真の擬音だと思うんですが「ほぇあー!?」という感じです。軽い電波飛ばしてすいません。
ということで世中愛叫六話レビュー。
亜紀、遂に入院。急性白血病発覚……の、前に。
初期症状としてドラマに取り入れられてたものを上げてみます。
・口内炎
・眩暈
・鼻血
・治まらない微熱
・耳鳴り
・内出血斑
かな?多分。一番最初に症状として日常の中で取り上げられたのは口内炎でしたね。確か、二話。廣瀬家のシーンで亜紀ちゃんが何気に口の中を鏡で見ているシーンと、ラストの「口内炎があるの、三つも」のシーン。次が出血斑。三話で映し、四話でお母さんが気付いていた。運動部の亜紀ちゃんは「どっか打ったのかも」って言ってたけどこれも初期症状の一つ。前後するけど鼻血が三話のラストにあって、そのあとも何度か鼻血を出してる。治まらない微熱は五話での「風邪」のトコロ。実は風邪じゃないんだけどね……で、無理して夢島行った結果、最終初期症状の「耳鳴り」と。でもこれ、全部が後半への伏線としても繋がってるから凄い。
大人朔は、亜紀のテープをもう一度聴いたことで、より鮮烈にあの時のことを思い出していた。自分のせいで死んだのだと言い聞かせるようなナレーションと共に亜紀が倒れる先週のラストと繋がる。
ここ、非常に上手。しかも私は大人朔の「亜紀には、こんな下らない男に巡り合う時間しか許されなかったのだから」と語った瞬間に涙腺が緩んだ。亜紀は寧ろ幸せだったと思う。自分を追い詰めることで何も変わらないのは判っているのに自分を責める事でしか17年前の夢から覚めることが出来ないなんて、こんな男しか知らないで本当に幸せだったよ亜紀は。
亜紀の両親は、亜紀が急性白血病だと告知される。しかし亜紀のことを考えて、亜紀への告知は先送りにし「再生不良性貧血」という偽りの病名を亜紀は教えられる。
病院で目覚めた亜紀が、第一声で「朔は悪くない」と言い、朔は良い人間だと父親に話したのが切なかった。このドラマ、同名の映画がヒットしてる中、内容の運びは殆ど同じなのに何故こんなに人気が出たのか、又は何故「映画観ても何も」という人が、このドラマのこの世界に浸ることが出来たのかは、きっと亜紀や朔の周辺の人間関係まで丁寧に描いたからだろうな。
誰にでも共感出来るもんな、このドラマ。
きっと娘や息子が居る世代のお父さんやお母さんなら、夢島で倒れ、白血病と診断された怒りを17歳の少年にぶつけることでしか立っていられないという亜紀の父・真の言葉が判るんだろうな。
で、私ら世代の人間や、もしくは同じような大病を経験している人間からしたら「亜紀の幸せを考えるなら、親として亜紀が一番会いたがっている朔に会わせてあげるべきだ」と思うんだろうな。
また、一人知らされた朔の父親の辛さって言ったらないだろうに。
ずっと溜め込んだものが最終回での「うちのバカが」という涙に集約されていると思う。
朔は智世から亜紀の入院先の情報を聞き、すぐに病院に向かうがそこに居たのは疲れきった亜紀の両親の姿だった。そしてとうとう朔は、亜紀が白血病という病に侵されたことを知ってしまう。
このシーン、ずっと気丈に振舞っていた亜紀のお母さんが、まだ白血病ということを知らない朔が健気に「出来ることがあるなら何でもしますから」と懇願した時に、大声で「出来ることなんて簡単に言わないで!」と怒鳴ったのが良かった。泣けた。
看護してる側から見たら、当時は不治の病と言われていた白血病に侵される人間を見ていて「出来ること」なんて思いつかないだろう。ましてやそれが一人娘だ。朔のこの言葉は、ただの無神経な人間の言葉としか思えなくて当然かも知れない。
「君に何が出来るんだ」と詰られた朔が、呆然とそのまま突っ立っていたのも印象的だった。
亜紀が急性白血病に侵されたのが1987年。骨髄バンク設立が1993年。毎回最後に出ていたこのテロップの重みが、今回からグッと増す。
朔は亜紀の両親の気持ちを汲んで亜紀に会おうとしない。
しかし亜紀をどうすれば喜ばすことが出来るか考え、亜紀がジュリエット役だった学園祭での劇の演出をガラリとお笑いに変えて、それを病室の亜紀に見せることを思いつく。
友達っていいよねぇ。スケちゃんと智世とボウズの三人の力が無かったら、朔はずっとグチグチしたまんまだったろうな。谷田部先生の「私が親でも、そんなやつと会って欲しくないな」という叱咤激励の言葉も効いただろう。
しかもジュリエット海とロミオ乃富士って(大笑)
智世は恥ずかしいって言って何故かスケちゃんがジュリエットだし(大笑)大体クラス違ぇだろ、ってツッコミは誰もがしたよ(笑)
文化祭の前日、主役の二人と効果音の智世は友人として一ヶ月ぶりに亜紀に会う。そして朔が演出した舞台を見て亜紀はたくさん笑い、その間に朔の父が亜紀の父に夢島での二人の写真を届ける。そして真は病院の前で三人の帰りを待っていた朔に亜紀の病室を教え、亜紀と会うのを許可する。
夢島での亜紀の笑顔が、自分でも見たことないぐらいに幸せそうな顔だった時の父親の心境って辛いだろうな……。「こんな知らされ方は不愉快だよ」と皮肉めいて言っていたけど、あれ半分本音だろうな(苦笑)
朔は急いで亜紀の病室へと行き、やっと二人は再会する。
亜紀は朔に抱きつき「朔ちゃん」と言いながら涙を流す。
こんなシーンを見せられちゃ(見せられてないけどさ)、両親だとしてもこの二人を応援せざる得ないよな〜と言うぐらい良いシーン。
病室に走った朔がいきなり亜紀に会うという展開じゃないのも良かった。トントン、プニっていうあの悪戯、きっと朔の後姿を見た亜紀は嬉しくてそうしたんだろうなぁ。
もう絶対に亜紀だっていう顔して振り返る朔の顔も良かった。山田くんは本当に上手いな〜。
「いっぱい笑って…」と言葉に詰まった亜紀を抱き締める朔が男らしかった。「この声の為なら何でもしようと思った。もしも亜紀が笑えるなら、僕は一生笑えなくていい。もしも亜紀が泣きたいのなら、僕は一生我慢する。もしも亜紀の代わりに死ねと言われたら喜んで死んでやろう。」なんて、普通だったら思えないもんね。
「浮気とかしてない…?」って聞く亜紀の声がまたか細くて切ないんだわなー。浮気するはずないだろう、と朔も見ている側としては思うんだけど(笑)
再び現代朔。「こんな人間は生きているのか死んでいるのか、そんなの決まっていた。17年前のあの日から」と言いながら夜の海へ入り、入水自殺を計ろうとする朔、で六話は幕切れする。
完全に時の止まった朔は、きっと次の回にあった悲惨なことまでも思い出したのだろう。緒形朔のナレーションは弱々しく、悲し気で、とても現代の朔の声だなぁとしみじみ毎回思っていた。
山田朔のナレーションはどこか力強いんだよね、対照的に。きっとそういう風に言うように言われてるんだろうけど。で、後半この対比が逆さまになるわけで……。
つまりこれからもっと辛い事になる過去の二人。そう思うと遣り切れなかった。
「会いたいよぉ、朔ちゃん…」と言うあの言葉だけで、充分涙腺緩んで泣きっぱなしだったのに。はるかちゃんが女優になってったのはこの辺りからだったなぁ。
えっと、世中愛叫のレビューをし始めた途端に来訪者が増えて驚いています…。ほぇぁーと言うのが、驚いた時の真の擬音だと思うんですが「ほぇあー!?」という感じです。軽い電波飛ばしてすいません。
ということで世中愛叫六話レビュー。
亜紀、遂に入院。急性白血病発覚……の、前に。
初期症状としてドラマに取り入れられてたものを上げてみます。
・口内炎
・眩暈
・鼻血
・治まらない微熱
・耳鳴り
・内出血斑
かな?多分。一番最初に症状として日常の中で取り上げられたのは口内炎でしたね。確か、二話。廣瀬家のシーンで亜紀ちゃんが何気に口の中を鏡で見ているシーンと、ラストの「口内炎があるの、三つも」のシーン。次が出血斑。三話で映し、四話でお母さんが気付いていた。運動部の亜紀ちゃんは「どっか打ったのかも」って言ってたけどこれも初期症状の一つ。前後するけど鼻血が三話のラストにあって、そのあとも何度か鼻血を出してる。治まらない微熱は五話での「風邪」のトコロ。実は風邪じゃないんだけどね……で、無理して夢島行った結果、最終初期症状の「耳鳴り」と。でもこれ、全部が後半への伏線としても繋がってるから凄い。
大人朔は、亜紀のテープをもう一度聴いたことで、より鮮烈にあの時のことを思い出していた。自分のせいで死んだのだと言い聞かせるようなナレーションと共に亜紀が倒れる先週のラストと繋がる。
ここ、非常に上手。しかも私は大人朔の「亜紀には、こんな下らない男に巡り合う時間しか許されなかったのだから」と語った瞬間に涙腺が緩んだ。亜紀は寧ろ幸せだったと思う。自分を追い詰めることで何も変わらないのは判っているのに自分を責める事でしか17年前の夢から覚めることが出来ないなんて、こんな男しか知らないで本当に幸せだったよ亜紀は。
亜紀の両親は、亜紀が急性白血病だと告知される。しかし亜紀のことを考えて、亜紀への告知は先送りにし「再生不良性貧血」という偽りの病名を亜紀は教えられる。
病院で目覚めた亜紀が、第一声で「朔は悪くない」と言い、朔は良い人間だと父親に話したのが切なかった。このドラマ、同名の映画がヒットしてる中、内容の運びは殆ど同じなのに何故こんなに人気が出たのか、又は何故「映画観ても何も」という人が、このドラマのこの世界に浸ることが出来たのかは、きっと亜紀や朔の周辺の人間関係まで丁寧に描いたからだろうな。
誰にでも共感出来るもんな、このドラマ。
きっと娘や息子が居る世代のお父さんやお母さんなら、夢島で倒れ、白血病と診断された怒りを17歳の少年にぶつけることでしか立っていられないという亜紀の父・真の言葉が判るんだろうな。
で、私ら世代の人間や、もしくは同じような大病を経験している人間からしたら「亜紀の幸せを考えるなら、親として亜紀が一番会いたがっている朔に会わせてあげるべきだ」と思うんだろうな。
また、一人知らされた朔の父親の辛さって言ったらないだろうに。
ずっと溜め込んだものが最終回での「うちのバカが」という涙に集約されていると思う。
朔は智世から亜紀の入院先の情報を聞き、すぐに病院に向かうがそこに居たのは疲れきった亜紀の両親の姿だった。そしてとうとう朔は、亜紀が白血病という病に侵されたことを知ってしまう。
このシーン、ずっと気丈に振舞っていた亜紀のお母さんが、まだ白血病ということを知らない朔が健気に「出来ることがあるなら何でもしますから」と懇願した時に、大声で「出来ることなんて簡単に言わないで!」と怒鳴ったのが良かった。泣けた。
看護してる側から見たら、当時は不治の病と言われていた白血病に侵される人間を見ていて「出来ること」なんて思いつかないだろう。ましてやそれが一人娘だ。朔のこの言葉は、ただの無神経な人間の言葉としか思えなくて当然かも知れない。
「君に何が出来るんだ」と詰られた朔が、呆然とそのまま突っ立っていたのも印象的だった。
亜紀が急性白血病に侵されたのが1987年。骨髄バンク設立が1993年。毎回最後に出ていたこのテロップの重みが、今回からグッと増す。
朔は亜紀の両親の気持ちを汲んで亜紀に会おうとしない。
しかし亜紀をどうすれば喜ばすことが出来るか考え、亜紀がジュリエット役だった学園祭での劇の演出をガラリとお笑いに変えて、それを病室の亜紀に見せることを思いつく。
友達っていいよねぇ。スケちゃんと智世とボウズの三人の力が無かったら、朔はずっとグチグチしたまんまだったろうな。谷田部先生の「私が親でも、そんなやつと会って欲しくないな」という叱咤激励の言葉も効いただろう。
しかもジュリエット海とロミオ乃富士って(大笑)
智世は恥ずかしいって言って何故かスケちゃんがジュリエットだし(大笑)大体クラス違ぇだろ、ってツッコミは誰もがしたよ(笑)
文化祭の前日、主役の二人と効果音の智世は友人として一ヶ月ぶりに亜紀に会う。そして朔が演出した舞台を見て亜紀はたくさん笑い、その間に朔の父が亜紀の父に夢島での二人の写真を届ける。そして真は病院の前で三人の帰りを待っていた朔に亜紀の病室を教え、亜紀と会うのを許可する。
夢島での亜紀の笑顔が、自分でも見たことないぐらいに幸せそうな顔だった時の父親の心境って辛いだろうな……。「こんな知らされ方は不愉快だよ」と皮肉めいて言っていたけど、あれ半分本音だろうな(苦笑)
朔は急いで亜紀の病室へと行き、やっと二人は再会する。
亜紀は朔に抱きつき「朔ちゃん」と言いながら涙を流す。
こんなシーンを見せられちゃ(見せられてないけどさ)、両親だとしてもこの二人を応援せざる得ないよな〜と言うぐらい良いシーン。
病室に走った朔がいきなり亜紀に会うという展開じゃないのも良かった。トントン、プニっていうあの悪戯、きっと朔の後姿を見た亜紀は嬉しくてそうしたんだろうなぁ。
もう絶対に亜紀だっていう顔して振り返る朔の顔も良かった。山田くんは本当に上手いな〜。
「いっぱい笑って…」と言葉に詰まった亜紀を抱き締める朔が男らしかった。「この声の為なら何でもしようと思った。もしも亜紀が笑えるなら、僕は一生笑えなくていい。もしも亜紀が泣きたいのなら、僕は一生我慢する。もしも亜紀の代わりに死ねと言われたら喜んで死んでやろう。」なんて、普通だったら思えないもんね。
「浮気とかしてない…?」って聞く亜紀の声がまたか細くて切ないんだわなー。浮気するはずないだろう、と朔も見ている側としては思うんだけど(笑)
再び現代朔。「こんな人間は生きているのか死んでいるのか、そんなの決まっていた。17年前のあの日から」と言いながら夜の海へ入り、入水自殺を計ろうとする朔、で六話は幕切れする。
完全に時の止まった朔は、きっと次の回にあった悲惨なことまでも思い出したのだろう。緒形朔のナレーションは弱々しく、悲し気で、とても現代の朔の声だなぁとしみじみ毎回思っていた。
山田朔のナレーションはどこか力強いんだよね、対照的に。きっとそういう風に言うように言われてるんだろうけど。で、後半この対比が逆さまになるわけで……。
つまりこれからもっと辛い事になる過去の二人。そう思うと遣り切れなかった。
「会いたいよぉ、朔ちゃん…」と言うあの言葉だけで、充分涙腺緩んで泣きっぱなしだったのに。はるかちゃんが女優になってったのはこの辺りからだったなぁ。
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