うっかり

2005年3月12日 日常
自分の日記をブックマークしそうになりました。あれー私どうしたんだろー(虚空を見上げて)
ていうか↓の日記酷いですね。もう酷いですね。(二度目)

別に書いていること自体は事実で真実でありますけれども、何だかテンションが酷いですね。えぇ、いつもと変わらないって…!?(一人上手)

昨日、↓みたいな日記を書いたのは、私が奴の(トレース台云々のほうの彼女)ネーム手伝っていて、しかもBGMが陽気だったからだと思います。そういうことにします。

あの、凄い怖いんですけど、彼らの名前を出したら今日一日で凄い人が来たんですけど、怖い。(素直ですいません)
私カバよね〜オカバさんよね〜……(フェードアウツ)

メッセンジャーで「私を裏切ったな!」と話しかけてきた蜜柑さんが余り好ましくないとカミングアウツしてらしたオフでもオンでも友人の友達の怒りっぷりも凄まじかったです。
もしかしてソイツが何百回も来てんのか…?
お前ちょっとおかしいゼ(跡部様/テニスの漫画をちょっと読んだんですけど凄いありえなくて面白い。これ色んな意味でありえないので面白いです)

焦って「この美脚を見ろーっ!」と言い出した人に賞状をあげたい。(=跡部様)
笑わせてくれてありがとう。

アッハー☆

2005年3月12日
オレンジレンジ、ゴールドディスク大賞おめでとう御座います。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050311-00000012-ykf-ent

皮肉でも何でもなく、おめでとうごじゃいます。
よっぽどテンション落ちてる時とかじゃない限りのカラオケで、私が率先しては無いですが、大体が周りにオレンレンジ入れる子多いので何となく嬉しいとです。
だってオレンレンジ入れると盛り上がるんだもん。
こう…何か…マツケンサンバみたいな。(近からず遠からずの表現)
あとPVが出るのも好印象。だってPV可愛いんだもん(笑)

私、オレンレンジを知ったのが去年FBでタイアップされた「道しるべ〜♪」とか、そんな感じの曲だったんですけど、凄いなぁ売れたんだなぁ。「つまらないドラマの曲は売れない」って言うけど、別例だったんだなぁ。(謝れ色んな方面に)

最近気付いたんですが、私ってオレンレンジ結構好きかも知れません。
アルバムを借りるとかそういうレベルまで到達してないんですけど。
別に聴いてても嫌じゃないよ、っていうか。好き嫌いがハッキリとしてる私にとって、かなり珍しい位置に来る人達っていうか。
ベストとか借りるかも知れん。

楽しめればえぇよ、えぇよっていうジャンル(私、邦楽ラップとレゲェは総じて歌謡曲だと思っておりますので…)の人達なので、盛り上がる曲をいっぱい出してくれると嬉しいなぁ。

どうでもいいんですけど、上海ハニーの手話が出来ます。
瑛太がやっていたので。(オレンジデイズで/何だかカクカクした動きで一人だけ浮いててめっちゃ可愛かったよ瑛太の手話/褒め言葉ですよ)

あと、親世代に受けるのもいいね!親世代とカラオケ行って「今時の若い子の唄ってよ〜ん」みたいなノリになると「さくらんぼ」とかより、オレンジレンジのほうが受けるもんな。
大塚愛さんは唄っている時に瞬きしなくて怖いとです……。(母親談)

あゆは、もれなくPVが出てくるので引かれてしまう。
もう…何ですか、あのエセ塚本は!(酷)あれ塚本タカスィでしょう!?といつもあの曲を唄うと思います。あと、後半ぐらいに出てくる安っちいランスロットみたいな彼も中々面白いです。
弓にやられてます!ネヴィ嬢の呪いが…!?(違う)
そして何故か泣き崩れるAYU様。その前にその格好はTRICKの衣装か何かですか…?クレッシェンドの衣装勝手に借りてきたら怒られるよマルモちゃんに!(一部の人しか判らなくてすいません)
ちょっと夏●マリに似ている、おっかーさんまーが面白いです。
私、あゆも結構好きです。っていうか好きです。
紅白でテンコーもビックリだったあの衣装は二代目幸子の座を…?

ていうか何でこんな話題をしたかと言うとですね、もう深夜四時半だと言うのに居候が大音量でエンドレスリピートでオレンジレンジのアルバムを流しとるからですよ!
ロコローソンロコローソン唄いながらネームをやっています。
「一番ネームが進むねんて」と言い張って止めません。
いやまぁいいけどさオンリーになったら君から焼肉奢って貰うし…(安い女)

でもマツケンサンバを流すと怒るんです。
「頭の中を歳(※歳三HIJIKATA)じゃなくてマツケンが舞い踊るのでストップ・ザ・マツケン!!」と血眼な勢いで怒られました。
ごめんよごめん、と「嗚呼新撰組」をかけてあげたら「ドラマのこと思い出すからやめて…」と小さく怒られました。

私、何してればいいの…?眠れないよ。人の部屋来て自分のより良いトレース台あるからって睡眠を邪魔しないで頂きたい。

トイレに起きた社会人のほうの彼女が(大音量なのに寝ていた)ドアを開けて「でさ、結局、ロコローソンなの?ロコモーソンなの?」とトイレに話しかけてました。多分、夢に出てきているんだと思う。(現在進行中の出来事です)
あぁ〜歩いてるけど、め・は・とじたままぁ〜とかギター抱えながら日記を書きます。
書きたい事は山程ありますが、書くと長くなるので適当な事を今日は書きます。それが日記というもの!(高く拳を突き上げて)

私の家には二人居候が居ります。
家賃は私を含めた三人で払い、買いたい物は自分の金で買い、食事代は基本的には割勘、個人的な付き合い料の食事代は勿論本人が払って居ます。同じ趣味が重なり、全員が金欠の場合は偶にですが金を出し合うという惨めなことをしたりします(大意)
うちの母は、仕事上の関係で一週間に1、2回ぐらいしか家に帰って来ない(それも数時間ぐらい)ので家賃は此方から遠慮していますが、仲が悪くはありません。寧ろ良いほうです。母子家庭ですが、今は最早居候との三人暮らしと言ったところです。

居候の一人は専修学校に通う学生(1つ年上)です。
何で私の家に来たかと言うと、御自宅が色々あるのです。
専門に行っていますが私とは180度目指すものが違うので福祉系です。でも介護とかは嫌なのだそうです。なので商業と福祉を半分ずつ履修しています。国家試験を受けて適当に永久就職をすると思うと言っています。

もう一人の居候は立派な社会人(3つ年上)です。
何で私の家に来たかと言うと、御自宅が色々あるのです。
中学には出席すらしなく、高校は通信制、大学にも通わなかった彼女ですが何十倍という倍率を勝ち抜いて、某有名ブランドの本社の企画課で着実に株を上げる女です。「美しく老いて生きたい」と常々語っています。

実はこの二人、私が中学二年の頃から一緒に住んでる、しかもそれまでも付き合いの在った相当に腐れ縁の輩です。最初に居候したのは、後者の彼女です。ギルバートグレイプを更に酷くしたような家庭(しかも火に包まれる可能性は皆無に近い)に、このまま居ると躁鬱で衰弱死に至るので私が掛かりつけの医者から一時的に託されたんですが、何故かそのまま居座っています。
私の家はそれなりに広いので(三人とも一人一人部屋があり、リビング、キッチン、トイレ、風呂、もう一つ倉庫のような部屋があります)一人暮らしする気がないと言っていても邪魔にならないし、特に出て行ってくれと言う気もありません。

この女が来た一年程後に二人目が来てようやく三人になりました。この人の家はCUBEのクェンティンを更に酷くしたような父親と同映画のハロウェイを更に酷くしたような母親がいらっしゃるので、このままだとストレス性摂食障害で死んでしまうから預かってくれやしないかと、同じく私の掛かりつけの医者から一時的に託され、そしてやっぱり何故かそのまま居座っています。

上記の話を読むと判りますが、三人全員が同じ病院に通院しております。
と言っても、入院経験があるのは私だけなので余り重いモノではないですよ。
私の家に引っ越して来てから、二人とも病状良くなってます。
今、何かちょっと話題の適応障害と摂食障害の二人ですが、今はどちらかって言うと自律神経がちょっと悪い、ぐらいな感じで。

ただ、矢張り調子が悪くなるというのは希にですが、あります。
私の場合はパニック障害なので頓服を飲み、一人で部屋に篭ってベッド殴っていれば発作はおさまります。
社会人の彼女は適応障害の中で躁鬱の症状が出てくると、本気で放って置きます。話しかけるだけ無駄であり、適当に這い上がってくるので。
学生の彼女は、調子が悪くなると言うより食べなくなる、と言うパターンなので一番タチが悪いです。摂食障害の後遺症はまだまだあるので食欲中枢が少しオカシイのでストレスが溜まると平気で三日間ぐらい食ってなかったりします。なのでその時は素直に私らの大黒様・ドクターAのところへ連れてゆき食欲を起こす注射を打って貰います。治ります。薬って凄いです。

二人でいる時でも、三人でいる時でも、一人でいる時でも家にいる時は楽しい時間が続くので、これで良いんだろうなぁと思っています。
映画の趣味も合います。
俳優の趣味も合ったりします。
音楽の趣味も合ってしまったりします。
全くピッタリというわけでは勿論ないですが。

なので三人で先行試写や舞台挨拶、ライブ、限定モノ、エキストラ等に送れば大体は一人が当たるのでいつも無料で映画を楽しんでいます。
200枚以上あるDVDやら、ビデオやらで埋め尽くされているので、それを鑑賞してはギャハギャハ言ったり、本棚もリビングに三個、一人の部屋に一個ずつあるという具合なので本を見てウットリしたり、音楽聴きながらワーワー言ったり、テレビ見ながらダラダラしたり、三人それぞれのジャンルの同人読みまわしながらアハハハ言ったり、いつの間にか激論していたりします。

三人全員が感性が合うより「うまが合う」を大事にする性分なので、見事がっちりポッカポッカなうちらは楽しい毎日です。五年も一緒に住んでいるので、無意識ストレスも溜まらなくなって来ています。

因みに昨日は、社会人の彼女が「タランティーノやベッソンから見た栗山千明は、生ける綾波レイと同じなわけだよ!!」という名言を残していました。(でも見ていたのは殺ビルではなくレザボア)学生の彼女はそれに対して「うわーそれは萌えキャラだな!しかも生きてるんだもんな、たまらんなそりゃ!」と言っていました。ベッソンもタランティーノも特別嫌いなわけじゃないんですが、どうしても日本を面白おかしく間違って見ている真剣な彼らを見るといじらずには居られません。

そんな私らは山田タカユキくんのことを「やまださま」と呼んでいます。当たり前ですよ。彼は役者がやりたくて仕方がなくて自らの天使の羽を折って地上に舞い降りたベルリンの天使もビックリな大天使ミカエルを越えた人類の最終兵器やまださまですからね。
もうね、秋くんを見たら「あーもう可愛い可愛い」って三人でデレデレするし、進藤を見たら「あーもう神秘神秘」って三人で拝むし、朔を見たら「あーもう切ない切ない」って三人で泣きます。
学生の彼女がお気に入りの森山くん(彼の向上心は本当に凄いなぁといつも思います)のことを、社会人が「うわ、大沢たかおを少しブサイクにした感じって自分で言ってるよ!みらい自分のこと判ってるなぁ」と言ったら、本気モードのゴリ(@スラダン)並な怒声を上げながらアクターズスタイルを振り回し始めた(みらいくんが表紙)彼女に「いやいや、佐々木選手(全日本女子バレー選手の)の弟っぽいじゃん」と油に火を注ぐことを私が言ったら「うるさいな!蒼ちゃん(※高岡の蒼ちゃん/私が大好きなんです)だって常に殴られたみたいな顔してんじゃん!」と言われて私は「なんだとぉ!?」とピッコロ(@龍球)並に奇声を上げながら何故か「そんなこと言ったら途中で進化の過程止まったようなデイヴ(フーファイターズのボーカル/社会人の彼女が好きです)はどうすんだよ!」とか言って「あんだってぇ!?あんなクソガキと一緒にはしゃいでる大人をカッコイイと思わないのかよお前はぁぁぁ!!」と阿含(@アイシールド)のような目線で怒った彼女と三人で大喧嘩…になりかけましたが、H2が始まった途端
「やまださまだ!」
「なんだってぇ!?」
「あぁ!カルマが!!カルマが!!」
と、三人がやまださまに見惚れました。
ほんと凄いなやまださまは。
ジャンル山田さま。

ブラウン管越し相手の喧嘩も止めるもんな。
世中愛叫のレビューは疲れる…。本当に。特に後半は…。
全部のシーンが良いから、全部書きたくなってくる。

まぁ、クレッシェンド繋がりということで適当に「ケイゾク」のレビューでもしてみます。
私が堤さんにハマったのが金田一少年の事件簿だったんですが(配色が好きだったからと言うのと、たまに言う毒のある言葉が好きでした)完璧にクレッシェンドの堕ちたキッカケはこの作品。
元々、中谷美紀も好きだし、渡部篤朗も好きなので最初から録画して見ていたんですが、見ていて正解。当時小学生だった私も最終回の真山と柴田の不器用な純愛には泣きました。
と、ここで。ケイゾクってさりげなく名言が多いドラマだと思うので(個人的見解)ケイゾクで好きだった科白ランキングでもしたいと思います。

第五位

「真実なんてのはなぁ、本当は存在しないんだよ。曖昧な記憶の集合体で、それが真実の顔をして堂々とのさばってるだけだ。だから、その記憶の持ち主を消せば、真実なんて消えてしまう。」

最終回、真山と柴田が本当の意味で二人きりで在った最後のシーンの真山さんの科白。空虚な真山さんらしい考えだなぁ、と思う反面で朝倉に対する怒りの凄さが現れている科白でもあるなぁと思う。

第四位

「“パパを殺した犯人を、ママが殺しました”と。“立派なことをしました”と。ちゃんと、この子に伝えてやれ。」

第四話(だったと思う)の最後、犯人である被害者の元愛人の妻に、息子の前で真山さんが言った科白。ここ、もうお母さんは混乱状態で泣いているって言うのに「仇討ちの殺人は正しいと思ってるのなら子供にそれを教えてやれ」と女相手にも容赦のない真山さんがカッコ良かった。きっと犯人の中で真山さんと一番「人を殺したい」という欲望の形で似ていた加害者だったと思う。普通の真山さんだったら、さっさと御偉いさんに任せてるもんね。正義とか真実って何なんだろうねぇ、と考えさせられる回だったなぁ。

第三位

「俺のことを逮捕していいのか?俺の手術を待っている何十人、何百人という人間をあんた達は殺すことになるんだぞ。」

第三話の「氷の処刑台」より。犯人が日本一の心臓手術のテクニックを持つゴットハンドな医者で、事件を依頼したのが、その犯人の手術を待つ人間という状況での逮捕。依頼者の橋本さんは…まぁ、恐らく助からなかっただろうな。それどころか、この人を逮捕する事によって死んでしまう患者は確実に数百人居るわけで。でもこの後すぐに「何言ってんだよ、人殺しは人殺しだ」と冷たかった真山さんに痺れた。柴田は最後の最後まで、この人を逮捕するかどうか迷ったというのに。
一人の人を殺した罪によって逮捕した男によって何百人も人が死ぬっていうのは、手錠をはめる側としては辛いだろうなぁ…。

第二位

「一番簡単で、確実な完全犯罪の方法を教えてやろうか?…誰にも知られないように殺し、誰にも知られないように山の中に埋める。継続どころか捜査もされないよ。何せ、事件としては取り扱われないわけだからなぁ。日本で一年間に起こる殺人事件は約一千数百件。その一方で特異家出人つまり、犯罪に絡んで行方不明になっている人間の数は約一万五千人。仮に殺されてんのがその内の一割だとしても、一千五百人の完全犯罪が成立してるってわけだ。…俺達が知ってる真実なんてのはな、ほんの一部だ。」

とっても長い科白だったけど、ガツンと印象的だった真山さんの科白。そうだよねぇ…不法滞在とかしてる外人を知らないところで殺して、誰にも見つからないような山奥に埋めたら遺骨とかが滅多な運で見つからない限りにでも事件にもなってくれないもんな。何でだか判らないけど、この科白、きらきらひかるの小林さとみねーさんの科白(真実は一つじゃないの、いっぱいあるのよなんたらかんたら)とリンクした。何でだろう。言ってること全然違うのに。

第一位

「頭の悪い女だねぇ…。お前には、生きてて欲しいんだよ。」

ここ、真山さんっていうか渡部篤朗の間と、後ろにいる柴田つーか中谷美紀の表情が絶妙なのよ。一番好きなシーンでもあるなきっと。「それでも真実は一つです」と言い張る柴田への、最上の愛の告白だよなぁこれ。
最後まで柴田を見下している真山さんと、最後まで真山さんを理解していなかった柴田が泣けるなぁ。両想いなのに。でも心のどっかで通じあってたんだろうなぁ。
ケイゾクって凄いドラマだ。

でも、この後に「TRICK」のあのコンビだもんな(大笑)
堤さんは凄いよホント。(賛辞の言葉です)

あと、真山さんのモデルがスタンフィールドっていうかゲイリーオールドマンというのには相当痺れました。何それぇ!もう真山さんが私の好みな男一点だったのはその理由なのか!?とか思いました。「男が憧れるブラックスターの象徴」がゲイリーだと言ってらして、堤さんに惚れた小学六年の冬。
と言うのが、学生の方の居候の口癖なんです。(どうでもいい情報)

アイシールド21の新刊を買ったよ!わーい私が少年漫画の新刊を買うなんて人生で初めてじゃないかい!初体験!
あーもうルイ可愛いなぁ……。可愛い可愛いとニマニマしてしまいます。バイク見せたがってる時とか超可愛い何アイツ…!盗んだバイクで走り出すよ!?(血迷った目で)
あ、あと投票結果のムサシのところに「不器用ですから・・・」って書いてあって笑いました。何だか知らないけど笑えました。
あと瀧くんのバカ具合に涙が出ました。でも私は瀧くんよりバカな人を知っているので余計に泣けました。数学の時間に「先生、三角形の縦ってどこ?」と言い寄った友人Yです。これ見てもきっと「私のことじゃないなぁ」とか言っちゃうぐらいのアホですよ。友達なのに真正面から「お前バカなんだよ!」と言えるのはソイツだけです。だから瀧くんを見ると性別は違えとソイツを思い出します……。
「古今東西フルーツの名前!」と言い出したので「梨」と答えたら「ブー!梨はフルーツじゃないよ!」と言われました。どう考えても梨はフルーツだと思ってるんですが、私の梨に対する認識間違ってますか。もしかしたらフルーツと果物って別だと思ってるのかも知れません。今度教えてあげないといけませんね。

話が逸れた。(逸れすぎだよ)
ヒル魔さんみたいな先輩欲しいなぁ。私、栗田先輩も大田原先輩も別にどっちでも先輩でいいけど、アイシールドのキャラの中で一番先輩にしたいの誰?って聞かれたら即答で「ヒルマ!」と答えます。同級生にしたいのは進です。
顔じゃなくて筋肉で人を判断するクレヨン進ちゃんが大好きです。
桜庭は兄に欲しいですね!何気に貧乏だったらいいな!うわそれめっちゃ救われないな……(書いてて思った)高見さんの家はお金持ちだと思う。(何となく)
後輩にするならセナが妥当だと思われます。

あとさぁ……ここは健全な日記を書くところなんだろうけど言いますが、キッドってホモ臭くない?801とかじゃなくてシラフでホモ臭いぞアイツ。何か…こう…アメリカの安いゲイ雑誌の袋綴じに居そうな外見が。(生々しいな)
こう、見開きはとりあえずマッチョ、ちょっとコスプレ系みたい貴方にカマンみたいな感じの袋綴じで。何か「悪魔のいけにえ3」のテックス君のような。(@ヴィゴ)お前絶対にゲイ雑誌載ってるだろ!っていうね。ヴィゴはホモじゃないよ?(当然だ!)
そんな感じがします。(ごめんなさい村田先生と稲垣先生)

一度でいいから引っ張ってみたいルイの舌。
バイクでセナを運んだ事と三兄弟のライン練習に奴隷として付き合わされたことぐらいしか救いのあるエピソードが無いんですけど、明らかに主要なルイは桜庭の様にちゃんと救済話出して貰えるの?不幸になったのが秋大会始まってからだったのでアメフトでヤツを救うのはもう無理?えっ、じゃあルイの存在って一体………。

もしかしたらムサシを戻す時のエピソードに絡むとか?
結局賊学カメレオンズとしては何も活躍出来ないなら何でメグちんとか居るの!?と思ってしまいますので、ここは稲垣先生と村田先生がどうかルイくんを嫌いにならないように、救済して貰えるように頑張ります。
ルイ初登場ぐらいの時に「俺のオヤジが都議会議員じゃなかったら〜」みたいな事を言ってたから、凄い路線で十文字の父親とのあれこれのエピソードと関わってくるのか?え、だって、でも、そうでもこじつけないとルイの父親が議員って意味、全く判らないよ……?

もう兎に角ルイを救済してあげて欲しいです。
あの子今きっと河原で密かに泣いてるよ!(レンゲル佐川のように!/例えが判りづらいよ)
バイク撫でながら「バカだなぁ俺は…」とかしんみりしちゃってるに違いない。
俺とお前と何が違うんだよ!ってあの科白を言うためだけに出てきたヘタレな存在なのかな俺…って言ってるかも知れない。ヒルマの栗田以外の唯一の友達みたいな感じだから重宝してあげてください……(泣きながら)

ていうかルイが好きなだけです。爬虫類むっちゃ好物やねん。
お兄さんのエピソードとかももっと出て来ないかなぁと思ってます。(ないよねきっと…うん、ない)

あ、そうだ。
ついこの間、アイシールド21でバトロワのパロディやったら面白そうだってスポーツ漫画なのに銃とか出るしねぇとか居候と言っていたんですが三人が全く同じタイミングで「桐山は阿含だろ」と言ったのには笑いました。
感受性豊かな和雄くんだことオホホ……。
あと石丸くんが天堂もしくは藤吉だよねというのも満場一致でしたよ。
ごめん。いいよいいよじゃ済まされないよねデコナイフは。
進がビジュアル的に杉村だけどきっと探知機壊すぜアイツあはははは!と笑っていましたが案外それって笑えないことに今、書いていて気がつきました。壊すぞアイツきっと。コンパスさえも壊すぞ。
それできっと「首輪がおかしい」とか言うよ。
私、進大好きだよ。あの人根本的に何か面白いよ。
多分ね、登場した時にビデオ壊した時点であの人のポジション決まったんだと思うよ。
「ビデオがおかしい」
「地図がおかしい」
と来たので、今度は凄い強敵相手にスピアが決まらなかった時に
「俺がおかしい」
と言って欲しいと思います。誰も意義唱えないよ。
っていう曲があるんですけど、怖いんですけどー(語尾をあげながら)

何となくですけど、今期のドラマレビュー。凄い簡単に。
あ、見てる(もしくは見ていた)のだけですが。

「義経(一月期)」
地味な始まり方(笑)平家側からじわじわと書いているのは歴史マニアとしては嬉しい限りですが、いかんせん盛り上がりに欠ける。五足ちゃんが本当のヒロインだと思いまーす。

「わかば」
前半あれだけ楽しかったドラマが、どうしてここまで詰まらなくなるのか、という程に詰まらない。家族を描くのが上手だけど、恋愛を描くのは凄い下手なんだろうなぁ脚本家さんが。来期からのモトカリちゃん(ファン)頑張れ。

「不機嫌なジーン」
おぉ、まさしく見ていて不機嫌。私の好きな俳優がちらほら居ると言うのに内容が楽しくない。でも見なくちゃ、というドラマ程苛々するドラマはない。大体、脚本家が「サボってます」「手ぇ抜いてます」感出しまくりなんだよねぇ。ギャグセンスだけに走るなら「コメディ」と銘打つべき。恋愛ドラマじゃないだろ、これ。

「87%」
面白い…んですが、ちょっとクドイかな。何度も同じようなところで主役が泣いたり笑ったり。多分、病気の人にとってはそういうことの繰り返しだから共感出来るかも知れないんだけど。でも皆さんベテランで上手だし脚本もそれなりに上手なので今期の中ではまぁまぁ良作かなぁ?

「優しい時間」
初回リタイア。富良野の雄大な景色は見ていて凄いなぁと思うけれど、それより登場人物の設定きちんと固めてからにして下さいと言いたい。あんなに粗雑な脚本書く人だったんだぁ、とガッカリ。出演者とばっちりなんじゃないの?と暴言吐いちゃうぐらいに。

「H2」
出来れば半年クールで見たかった!というのが本音だけれど、1クールであそこまで収めているスタッフは凄いなぁとも思う。原作が恐ろしく長いらしいので。山田くんとさとみちゃんの息が合っていて見てて面白いし、普通に切なかったりするし、でも何よりこのドラマの収穫と言えば石垣くんじゃないのかな(笑)ハマり役だなぁ、木根(笑)

「富豪刑事」
蒔田さんが脚本(トリックやケイゾクとかの)なんですが富豪刑事自体がコメディに行きたいのかサスペンスに行きたいのか定まってなくて見ていて「うーん…」と思ってしまう。徹底的にコメディに行ったほうがいいと思うんだけどなぁ。その方が蒔田さんの脚本も活きる気がするし。

「救命病棟3」
もはや救命でも病棟でもなくなっているこのドラマ。
救急医療を名乗らないで下さいと言いたくなるぐらいに病院の皆様がまったりしていらっしゃるので、ここは思い切ってタイトルを変えてみては如何、と言いたい感じ。大震災が起きたら…という設定だけど、何でみんなあんなにマッタリしてんの。初回での「名前呼ばないでよ!」には呆れました。バッチリなメイクしてる時間あるんだったら看護士の試験もう一度受けて来て下さい。

「みんな昔は子供だった」
ゆとり教育を見事に履き違えたドラマじゃないでしょうか。
見ていて癒される、という意味ではあの田舎の風景嫌いじゃないけど、そこに絶対にあの滑舌の悪い子供のナレーションが入るんだもん(苦笑)前クールの「めだか」をちょっと捻っただけ、みたいな感じ。めだかの方が全然良かったけど。リタイアしそうです、そろそろ。

「ごくせん」
前作には遠く及ばずだけど、それは前作が良すぎたから。
仲間ちゃんが生き生きしているだけで(きっと現場楽しいんだろうなぁ)見ていてホッとするし(去年は散々だったもんね…)、若手俳優が頑張ってるので「頑張れ〜」と言いたくなる。生瀬さんも見れてお得(笑)ストーリー云々より小ネタやら科白回しとかで楽しむと良いかも。赤西君ってはじめて知ったけど、結構演技上手だなぁ。ちょっと将来楽しみかも。アクションも上手だし。

「Mの悲劇」
ハセキョーが怖くない、ゴローちゃん本当は怖がってないじゃん、という感じで前半が進んでいたので後半になって新たな展開になっても、ミサに何も覚えないので周囲の人の変化が楽しみになりつつあります。脚本は結構上手?と思うけどB級サスペンスにしたいんだか何にしたいんだか演出ちょっと不安定だなぁ。なりみや先輩のコスプレは卑猥すぎます。いかがわしい!ハセキョだって裸足で逃げ出す。

今期のドラマで楽しんでるのは「H2」のみ。やまだくんは演技上手。毎回しみじみ思ってしまいます。来期のドラマには出ないっぽいけど、それでも次に何のドラマ出るんだろうと楽しみだわぁ。瞳の演技が上手なんだよね〜。勿論総合的にも上手なんだけど。若手ではズバ抜けてると思う。

来期は虎&龍、私の最大に苦手な脚本家・野島様の「あいくるしい」に大好きな人がいっぱい出るので苦しい。どうなるか判らないから何とも言えないけど。あとは特にないかな。ホリラン気になるぐらい。

あ、仮面ライダーは朝から負のオーラ満点な彼が大好きなので見てます。一人称がアタイの彼が大好きです。みとぅー可愛い。
↑智世口調でどうぞ。

世中愛叫七話
ついに来たか…という感じの回だった。

すみません、七話って凄い思い入れが深いので二回に分けて語らせて戴きます。最初に言って置いたほうがえぇかなぁ、と思いまして……。

入水自殺を計った現代朔は、矢張り死に切れなかった自分の弱さを責め、夜の海に浮かぶ月を眺める。思い出されるのは、あの日の亜紀の言葉。
「大丈夫だよ朔ちゃん、夜はいつか必ず明けるんだよ。」
その言葉に、朔は失った世界の中で再びあの日のことを思い出す。

入水自殺を計る朔、と言うのは七話のクライマックスシーンに繋がる(亜紀の入水自殺未遂)に繋がる訳だけれど、現代に取り残された朔が、ぼんやりと17年前の美しい廣瀬亜紀の姿を思い出しているだけで涙腺が緩んだ。
この人、本当に死んでしまっている……。
砂浜に倒れこんで咽こんでいる事で「生きている」と実感出来るだけであって、この人の瞳の中には廣瀬亜紀が住んでいる。廣瀬亜紀はもうこの世に居ないというのに。
その現実さえ直視出来ずに17年間辛い思いのまま過ごしてきた男なんて、本当にこの世に居るのかと思ってしまう。実際、私は原作を読んでいても「こんな男、実際には居ないだろうなぁ」と思った。
十数年間も亡くなった恋人の事を想い続ける男なんて空想の中の人物でしか無いと思っていた。同名の映画を観ても、その思いは変わらなかったが七話でようやく「亡くなった恋人を17年間想い続ける男」が実在するかも知れない、と思うことが出来た。
ここまで悲惨で、ここまで濃い三ヶ月間を過ごした相手だ。
六話のラストで「この声の為なら何でもしようと思った。もしも亜紀が笑えるのなら、僕は一生笑えなくていい。もしも亜紀が泣きたいのなら、僕は一生我慢する。もしも亜紀の為に死ねと言われたら喜んで死んでやろう」と過去朔が語っていたけれど、そこまで亜紀のことを想い、そしてこれからも一ヵ月半その想いの強さは止まることを知らなく、最後は狂気的な愛にまで成っていった。そして、亜紀が死んだと同時に朔の心も死んでしまった。
こんな思い出があるのなら、17年も引きずっても当然かも知れないと思えた。

一樹は再び東京に戻るが、自分の誕生日に朔が祝いに来てくれないと悲しむ。そして明希と自分の写真を見て、一樹は一人で松崎へと向かう。

明希の腹に、一樹という子供が宿らなかったら朔と明希は「大学時代の同級生」でしか無かっただろう。心が死んでしまった朔が、初めて他人に生命の息吹を与えたのが一樹なのだ。勿論、一樹の父親が朔ではない。でも実際のところは、朔と言っても過言ではないだろう。
亜紀のいない世界で老人の様に生きている朔に、貴方は生きているんだよと伝えてきたのは間違いなく明希と一樹だ。しかし明希は大人だ。分別もあり、あそこまで重いエピソードを聞かされては身を引いてしまうしかない。けれど息子の一樹は違う。朔が居る世界で生まれた一樹にとって、朔はかけがえのない人だった。
本当の父親ではないと判っていても、朔と一緒に居たいという一樹の気持ちが朔を揺るがすことになる。
そして、明希も、もう一度、廣瀬亜紀と向き合うことが出来るようになる。矢張り、一樹の存在は大きい。

再び過去の朔。
亜紀はビニールの中から一時的だが解放され、病院の庭を歩いていた。そこで、自分と同じ点滴を受けている青年・真島と出会う。

亜紀が真島との何気ない会話の最中、朔が来るまで見せていた不安気な表情は間違いなく点滴の種類の所為だったんだろう。何せ、亜紀は一ヶ月間も辛い治療を受けながらも偽りの病名を教えられているのだから。また、亜紀が「再生不良性貧血」という自分の病名を告げた後の真島の表情が一瞬曇ったのも、勘の鋭い亜紀は見逃さなかった。しかし真島に「一緒の病気だったら大変だよ、俺、白血病だもん」と言われたもんだから余計に不安になる。
ここ、朔が来なかったらもっと早く亜紀が崩壊していただろうな…。
絶妙なタイミングで朔が亜紀を見つけるけれど、真島はとっくに亜紀が白血病だと気付いていたものね。言わなかっただけ、真島は偉い。若い二人の「彼氏です」「朔ちゃん!……彼氏です」という初々しい遣り取りを笑っていたし。

亜紀は真島と仲良くなり、闘病生活の辛さを話しに真島の病室までやって来ると、真島に詩を渡す。その詩は、亜紀が朔と出会ったあの日に亜紀が弔辞で読んだアポリジニの詩だった。
そして真島の持っていた医学書を見て亜紀は愕然とする。

真島は亜紀の辛さを引き立たせる為だけだったの?と思ったが違った。真島の気持ちを受け取った亜紀のアポリジニの絵本が最終話で朔を救うことになるんだから。
朔がわざと持って来なかった(のを察した)亜紀が、真島の机に上にあった医学書を「見せて下さい」と言って真島が一瞬戸惑うんだよね。でも貸す、と言うことは「真実は先に知って置いたほうがいい」という先輩からの助言だったのだろうか。
亜紀が「再生不良性貧血」という病名を医学書で探しあてる、しかしそこには「バカにすんな!」と大きな文字で書かれていた。医学書の持ち主は真島である。つまり、真島も最初は再生不良性貧血という偽りの病名を教えられたのだ。
真島の優しさが現れているのが、それを知り不安になった亜紀に「でも、廣瀬さんがそうだとは限らないよ。現に、再生不良性貧血っていう病気も存在するわけだし。」と言う言葉だったと思う。

次の日、亜紀は病室に来た朔に「私、白血病なんだって。先生に聞いちゃった。」と嘘をつく。亜紀の言葉を受けて動揺し「でも、亜紀の両親も悪気があったわけじゃなくて、」と朔は見事に亜紀のかまに掛かって亜紀が白血病だということをバラしてしまう。

これ、やっちゃうんだよね……本当は知りたくないのに。
亜紀は勘の鋭い子だから誰かを引っ掛けて告知される前に病名を知るとは思っていたけど、まさか恋人にかまを掛けるとは……。でも、ここで亀裂の入らない二人が切ないなぁ。
「嘘つくの疲れたでしょ?」と朔を気遣いながらも不安でいっぱいの亜紀と、完全に落ち込んでいる朔。しかしそんな朔に亜紀は「ありがとう、朔ちゃん」とまで言うんだもの、朔も責める訳にはいかなくなるだろう。

朔は亜紀の両親に本当の病名をバラしてしまったことを告げ、亜紀の両親に感謝の言葉を言われるが朔は更に落ち込んでしまう。

亜紀の両親は、最愛の娘に向かっての白血病という病名の告知という残酷な任務を朔が果たしてくれた事によって、少しは肩の荷がおりたということもあって「ありがとう」と言ったのだろうけど、朔の心には深い傷が残っただろうな……。
最愛の人を苦しめる言葉を放ったのは、他でもない自分なのだから。

その夜、亜紀は病室で修学旅行のファイルを床に叩き落とし、拳を握りながら「何で…何でさ……」と堪えるように泣く。

亜紀って、多分普通の高校二年生より精神年齢が高いし、強気な性格も災いしてか気丈に振る舞うのよね周囲には……。だからこそ、こういう一人の時に爆発してしまうんだと思う。修学旅行になんて行ける筈がないのに、と思った亜紀のやるせなさは筆舌に尽くし難い。

しかし次の日、一時退院が許された亜紀はケロリとした顔で学校へと登校して来る。驚くクラスメイトと谷田部先生。そして勿論、昨日のことを知っている朔。

亜紀ってこういう子なんだよなぁ……。切ない。

続きます。
今年の赤出ミィ賞最悪。

色んな意味で最悪でした。行かなくて良かったわぁ本気で。

折角、記念すべき回だったのにねぇ。残念でした。
一番御目出度い回だというのに、一番舞台裏が覗ける形になりましたね。

・案の定、栗様でした
・助演男優ありえない
・最初から汚れ役NGならノミネートすらしなくて結構です。
・司会最低(過去最低なんじゃない?)
・でもオーヴェンの顔には癒される(属性お母さんだから/因みに属性お父さんなのはショーン豆さんとか襟ックバナさんとか)
・ケイト様の漢っぷりにはいつも土下座したくなります。
・自分に何が一番似合うか判ってるナタリー。好き。
・ジョニーさんのその格好は弄ってほしいんですか…?(大笑いしましたごめんなさい/でもジョニー大好きです)
・でも助演女優確定した時点で主演女優確定(断定)
・ちょっとニコール盗男みたいなオーラを纏い始めたレオを初めてカッコイイと思った(ギルバートの時は可愛いなぁ、ぐらいだった)
・つまり「泥吸って生きてんだよ」オーラが出ている
・そういうオーラは、我輩はとても好きである(大意)
・久し振りに兄弟見れて眼福じゃー(グレイプ兄弟)
・主演男優の件に関しては倉ME賞との関わり合いがあるとしか思えません
・似てるけどピアノ弾いてるの?(禁句)
・センスあるけどピアノ弾いて(略/ばか禁句だろ言っておろうが)
・居候がジュードを貶した件で激怒
・どうどうどう、とか言っているうちにモー癌点呼で私が激怒
・今度は私が宥められる番でした
・とか言ってたらそんな思い打ち切るようにオスカー漢持ちのケイト姐さんに私達3人は心奪われちゃったよ。
・奥方様!!(ロミオのポーズ)
・あらあら監督達の衣装(あえてこう呼ぶ)が可愛いこと可愛いこと
・でも一番可愛いのは間違いなく場違いなデップ様(大禁句)
・あぁもう可愛いなぁこのオヤジ!
・クライヴ、隣にミルクでもあるのかと思ってしまうぐらいの母性本能オーラ。背後霊の様にヨアン(蘭ちゃん)が見えます。
・最優秀作品結局こっちか。うん。そうか。(もう萎えてきてるのでどうでもいい)
・誰かあの人の親バカっぷりを止めて差し上げて!(目もあてられない!)
・でも親バカなら負けない逃した彼
・カリブの島買っちゃったんだもんね、子供達の為に……
・この
・バーカ(最大級の賛辞)
・ジャック君の反抗期がとても楽しみ
・落ち込む彼が目に浮かぶ……(瞼押さえながら)
・あぁそんな彼好きすぎる…バーカ!(最大級の賛辞/二回目)
・ところでそんな彼を励ますのは頭もお花のお花ちゃん?
・あいつの子守りまですんのかよ…(ジョニー心の声)
・子守りかよ(自分で書いててオーリィごめんと思った)
・最近何かが足りないと思ったのよ。そうよ。
・ヴィグ不足
・ヴィグ分(鉄分みたいなもの)が足りないんだよ…

watasi
okasii
nodesuyo

youreallfuckingsick

dakke?
lisa low
yori
何て素晴らしいことなんでしょうか。

パソチョンが戻ってきたよー!(正確にはデータだけ)
何だこのピカピカしたモノは!
はっは〜ん?さてはお前最新式のどらえもんだな?
はーんお前、笛だな?最新式のだな?イカが付いててピューピュー鳴る鍵盤ハーモニカと兼用出来る便利なヤツだろ?
と、進清十郎くんばりに(@アイシールド)意味が判りませんでした。パソコンの。

お前凄いな…!マウス動くぜ!?ちょっと見て!マウスが動きます!先生マウスが動くんですけどどうしたんでしょう私のパソチョン!バカ買い換えたと言っているだろうに!サー!!(敬礼)

あー…ということで、データの復旧に入りながらも細々とセカチュの感想も書きます。私カバよね〜オカバさんよね〜……とくどうかんくろうさまに乗り移られつつフェードアウト……

ひるまごっさ可愛い。
今の私に「これだけは可愛い」と言えるものは「爬虫類」と「ひるま」と「ヤンキー」です。あー可愛い。共通する人が居るけど(ほら賊…高校のアイツ)その人とかたまらん可愛いあー可愛い手がうにょーんて伸びるの大好きアニメでも伸びてナイフ使ってお子様向けのアイシールドなんてアイシールドじゃないわ!銃ぶっぱなすのよひるま!ケケケケって言いながらドガドガとかいう効果音と共に人なぎ倒しつつふぁっきん連発しながら全国のお子様泣かせるのよ!それが貴方の使命よ…(←好きな声優さんの声でも当てはめて下さい)

「ふんぬらば!」が無かったら怒ります。ふんぬらば、はこの世でもっとも可愛い擬音なんだぞ!?(血眼)あれは擬音なんだよ!うぃようぃよ、と風を切るのと同じだよ!
判る人きっと居ないな(苦笑)<タイトル
と、云うことでも何もないですが世中愛叫3巻第五話レビュー。
もう日付滅茶苦茶ですけど気にしないで下さい………。

大人朔は明希に廣瀬亜紀の存在を訊かれ、一度は喋ることを戸惑うが明希の言葉によって、話してみようと初めて思うことが出来た。そして翌日、一樹と帰宅用のフェリーを待つ明希に朔太郎は亜紀との思い出を遂に話し始める。

ここ、大人の朔、小林明希の科白がとても良かったのを覚えている。放送当初、上手いなぁと膝を打ちたくなったのを本当によく覚えている。亜紀のことを話すのを戸惑う朔の気持ちを酌んで「ほら、お米買って家に帰る時に、重くって、いっつも誰かに一緒に持って貰えたら少しは軽くなるのになぁって思うっていうか、その、あーもう私何言ってんだろう…」というのが、明希らしい言葉だな、と。そして朔を導く科白だなぁと思った。
桜井幸子以外にこの役は考えられない。しっとりした雰囲気と落ち着いた独特の口調は、確実に朔を明るい未来に導いてくれるだろうなと思える。同じアキだが明るい希望、と書く明希なのは、きちんとこの意味なんだろう。

朔が思い出した「一番幸せだった時のこと」で再び過去朔に戻る。
ついに夢島。原作、又は映画を先に知っている人なら「あぁ、ついに来たか…」という感じ。
亜紀と朔は、更に仲を深めていた。坊主から「あーもう痒いんだよお前ら!」と怒られる程に(大笑)ここの坊主大好きだわぁ。江本くんってお父さんの血を継いでるのか、本当に独特な雰囲気あって良いわぁ。
そんな折、亜紀が風邪でダウンしてしまう。そして時同じくして東京へ行ったスケちゃんが松崎へと帰って来る。スケちゃんはトモヨに「アキに謝りなさいよ」と怒られ、亜紀の高校最後の陸上大会の予選を自分の身勝手な行動で邪魔してしまったことを知り、奢りと言うことで父親から船を借りて夢島に皆で行こうと提案してくれた。

スケちゃんったら…(笑)もう大好きだけどさ、スケちゃん(笑)
東京の彼女(しかもお水)に会いに行ったら本当は違う男居たって……「かっこ悪い。そりゃお前かっこ悪いよ(by坊主)」だよ(笑)あっけらかんとして帰って来たけど、本当は迷ったろうなぁ。一度その土地から離れると帰れなくなるもんだもんね。

夢島へのキャンプ計画が上がったことを知った朔は、亜紀を誘うが、亜紀は高熱を出して行けそうにもない状態だった。遂には病院へと血液検査を受けに行き、要再検査の結果が出てしまう。しかし再検査の連絡を受けた亜紀は、再検査という結果を両親に隠してしまう。

この、再検査の電話を受けた時の亜紀の表情が凄い印象的。
「再検査が必要なんですが」と言われてから、咄嗟に「姉」と名乗り嘘をつく亜紀の気持ちはよく判る。朔とキャンプに行きたい気持ちもあっただろうが、ここの場面は、ここ最近自分の体に襲い掛かっていた異変を示すような「再検査」という言葉に怖がっている様にしか見えなかった。

そしてその恐怖から亜紀は、キャンプに行けないと朔に電話をするが朔の落ち込む声を聞き、そして病気で弱っている時だからこそ朔に会いたい気持ち一心で、置き手紙を残して夢島へと行ってしまう。

坊主がお坊さんになるのを嫌がって断髪式の待つ(笑)「明後日」って言ったのがキッカケでキャンプの面子全員が焦ったのに、坊主が行けなくなってから、偶数になったことでトモヨもキャンセルする辺りが青春だわぁ。何だかんだ言って、まだ好きなのねスケちゃんのこと。「あんなこともあったしさ、私も一応年頃の女っていうか…」っていう時のモトカリちゃんの顔がキレイでしたよん。
トモヨは当初は「朔と亜紀と私と坊主と龍之介」だと思っていたのに坊主が抜けたことによってダブルデートみたいに成ったのが怖かったのね。龍之介もトモヨを泣かした罪悪感もあってか素直にキャンセルOKしちゃうし。となると展開は一つしか無いわけで……。

夢島へ出かけた三人は、船を持ち出したのが父親にバレたので明日迎えに来ると言う龍之介に夢島に置いてきぼりにされてしまう。そしてキャンプの用意だけはシッカリしていたので、ちゃっかり二人で楽しむ二人。

もう、ここの一連のシーンは「あー可愛い可愛い」としか言えなかった。海ではしゃぐ二人とか、家事が下手な亜紀を見て朔がビックリしたり、二人で一生懸命作った料理食べたり、島を探検をしてみたり。
朔の方がフツーな家だから(笑)料理に手馴れてて、病み上がりの亜紀に生姜湯を作ってあげたシーンが良かった。亜紀はまだ熱もそんなに下がっていないんだよねホントは…だからこういう朔の優しさが身に染みるわけで。切ないなぁ。生姜湯を渡されて驚いた亜紀に「えっ、生姜湯嫌い?」と聞いた朔に「大好き…。大好き。」と二回言ったのが可愛かったなぁ。泣いてるし。
弱ってる時って人の優しさが身に染みんだよねぇ。判る。しかも恋人なんだから余計に身に染みただろうなぁ。

夜、朔と亜紀は島にあったタイムポストに十年後のお互いへメッセージを入れる。しかし夜中に突然起きた亜紀が「電話鳴ってる」と言って朔を連れ出し、偶然自然のホタルが集まる場所を見つけて二人は喜ぶ。

この「電話鳴ってる」という亜紀の言葉に「え、何も鳴ってないじゃん」と言った朔。九話が来るまで判らない伏線だったのだけれど、白血病の症状だったのか……。耳鳴りね…。
亜紀が「幸せすぎる」と言って泣いていたシーンは可哀相だった。
でも人間って凄い絶好調の時に、最悪な状態になったりするもんね。亜紀のこの時の涙は自分が死んでしまうとまでは思って居なくても、何かあるんじゃないだろうかと悟っていたのかも知れない。朔は困惑していただけだが、見ている側には「亜紀は幸せだから泣いている」と言うより「幸せが怖くて泣いている」と伝わってきた。
松崎の本当の自然な風景も凄く良い。ロケじゃないとこの綺麗さは出ないもんね。キャスト全員、伊豆なんていう遠い場所に通うのに苦労しただろうなぁ毎日(苦笑)
まぁまぁ、そこはクレッシェンドということで……(トモヨ口調)

再び大人朔へとリバースし、明希は帰りのフェリーの中で二人の話を思い出して「アキは一人でいいんだなぁ」と零す。
そして朔は明希に「まだそのカセット、残ってるんじゃないかな」と言われ、夢島へと探しに行く。そこには、割れて形を失ったタイムポストと一緒にアキから自分へのメッセージ入りテープが落ちていた。
そして中には、明希の元へと行かないでとでも言うような亜紀のメッセージが入っていた。

十七年前に置いたメッセージ入りテープが、ボロボロだけれど見つかって、ところどころ途切れている亜紀の声が語る言葉が痛かった。「幸せって単純なことだね。私がいて、朔ちゃんがいることなんだね。」と語る十七年前の亜紀から「手を繋いでかたちないものとし生きる」朔はいつ訪れるのだろうか。

最後の最後、龍之介が迎えに来てくれた船に乗る時に亜紀が倒れた。もうそりゃあ見事に後ろへバターン、と。
とうとう亜紀に白血病が襲い掛かった。折り返し地点で、これから辛くなるぞというスタッフの意気込みが感じられた。

余談だけど、タイムリーで毎週泣いていた私は、予告(つまり六話)での「会いたいよぉ」という亜紀ちゃんの声に更にやられてしまった。切なすぎる。

後半

2005年2月7日 TV
世中愛叫の七話のレビュー後半に行きたいと思います。

ケロリとした顔で学校へ登校して来た亜紀は、腫れ物に触るような周囲の態度で更に落ち込んでしまう。
そんな亜紀を見かねた朔が午後の授業をサボって遊ぼうと提案する。

亜紀が登校したと知った途端に、谷田部先生の話題が修学旅行からそれたことの意味や、一ヶ月以上来なかった教室の中で自分が置いてきぼりにされていることも、友人達にさえ気を遣わせてしまって居ることを、亜紀は敏感だから感じ取ることが出来たんだろうな。
けど亜紀には朔が居るから。朔は一ヶ月もの間に、亜紀を守る存在に変わった。亜紀の細かい表情一つで何を思っているのか判るようにさえ成っていたんだと思う。
図書室で修学旅行の見学場所について盛り上がる同級生の声を聞きながら、虚しそうな表情の亜紀が切なかった。また、朔に声掛けられた時に嘘ぶって笑ってみせるんだもの……。

二人は午後の授業をサボり、テープを交換し告白した堤防でのんびりと過ごし、その後は亜紀が初めて松本家へと。

堤防での二人のやりとりも、凄い凄い可愛かったけど(一回も好きって言われてない、の下りは本当に可愛い)、朔の母親が帰るまでに洗濯物の畳み方で小喧嘩してる二人はもっと可愛かった(笑)
この頃から、はるかちゃんのダイエットの成果が見え始めたなぁ。
頬も少しこけ、セーラー服から伸びる腕は骨ばってしまっているし、身体の筋肉も全体的に落ちてきている。
6キロの減量と言っていたけど、元から細い身体を最終的にはあそこまで細くするのは大変だっただろうな……。

その夜、松本家で鍋をご馳走になる亜紀。しかし朔の母が自分の病気を知らないのを知った亜紀は、覚悟の上で自分の病名を自ら明かす。

このシーン、とても好きなのだけどその前に。
廣瀬家の亜紀のいない食卓が悲しかった……。この空間がずっと続いたのかと思うだけで胸がしめつけられた。「次、あるわよね…」と言った亜紀の母の言葉が、本当になってしまったのが非常に悲しい。
松本家は松本家で、涙の嵐だし。
亜紀が「あの、本当のこと言ってもいいですか」と少し低いトーンで言った時に、朔母以外全員が固まったもんね。「私、白血病なんです」と朔母に向かって言った時の亜紀の心境ったらない。
そして息子の初めての恋人が白血病だと知らされた母親の心境つったらもう……。けど、ここで引かなかった朔の母に泣いた。
「何であんたなんだよ、どうして仏さんそんな意地悪するかねぇ。ねぇ!?」って泣いたお母さんには私も泣いたよ……。亜紀の名前の由来が「白亜紀の亜紀」という話題から「そんないい名前貰って、大丈夫だからね」と言った朔母は本当に優しい人だなぁと思った。
しかもそれを受けて亜紀が泣きながら小さい声で「また来てもいいですか」って言うし。

その日の帰り道、堤防に寄った二人は何気ない会話を始める。

ここで「世界中を飛び回る絵本の編集者」になるのが夢だった亜紀の今の夢が「朔の家の朝ご飯を食べること」になっていて、朔は嬉しいフリをするけれど、ナレーションの朔は「それさえ、心のどこかで叶わないのではないかと」と言っている。
きっと2004年と1987年では、白血病の認識って全く違ったんだろうなぁ。うちの母親も「その当時は白血病=死ぬ、って感じだったよ」って言ってたし。
亜紀がここで、真島の言葉を借りてだけど「何かを失うことは、何かを得ることだと思わない?」と言い、「前の私だったら、今日のことこんなに喜べなかったと思う。」と語ったのが泣けた。

次の日、治療の終わった亜紀は悲惨な光景を目にする。
真島が急死していたのだ。そして真島の母から「息子の遺言で」と手渡されたスケッチブックとアポリジニの詩への返事を見て亜紀は愕然とする。

真島の死は、もう少し後かな?と思っていたけれど、それでもストーリー的には充分に真島は活躍したと思う。
白血病、というか、血液難病の治療って毎日やっていても、毎日「もういやだ」と思うぐらい痛いらしい。真島は急性ではない為、闘病生活を五年も続けていた。亜紀が驚いたもう一つの「真島は治療拒否をしていた」真実に、白血病の恐ろしさが現れていると思う。
夜がこんなに長く、朝が来るのがこんなに幸せだったと語っていた真島の姿は、もうそこにはない。この時、亜紀が病気の症状で軽い眩暈を起こしたが、それも次の展開への不安材料となったのだろう。

朔が病院に来ると、丁度亜紀の病室の近くで真と会い、亜紀の病室を二人で訪れる。しかしそこには、散乱した点滴や治療器具、そして亜紀の母しか居なかった。
急いで亜紀を探す朔と真。そして夜になる頃、ようやく朔は海で入水自殺を計ろうとしている亜紀を見つけ、止めようとする。

ここ、ずっと号泣。涙で画面が見えないぐらいに。
ずっと気丈に振舞っていた亜紀の精神が崩れてしまい、必死に朔が繋ぎとめている姿が痛々しすぎて。大好きな朔に声をかけられても海に向かうことを止めなかった亜紀の表情といったらなかった。
そして追ってくる朔を払いのけての第一声の「今死んだって同じじゃない!!」にやられた。やられっぱなしだった。「どうせ死ぬんだったら、何で辛い治療受けなきゃいけないの。皆卒業して、社会に出て、結婚して、私そういうの横目で見ながら暮らすんだよ?僻んで、可哀相ねって言われて、いいことなんか一つもないのに惨めにいいこと探して…私そうやって暮らすんだよ!?一生だよ!?何で私がこんな目にあわなくちゃいけないの!!」と泣き叫んだ亜紀が痛々しくて。
はるかちゃんが、すっかり廣瀬亜紀に成ってしまっているから余計に泣ける。
「朔ちゃんだって思ってるくせに、私が死ぬって思ってるくせに!」と言った亜紀に「そうだよ、思ってるよ…思っちゃうよ!」と朔が返したのには驚いた。「思ってないよ!」って言うのが普通だから。
「でも俺の知ってる廣瀬亜紀は、鼻血出ても保健室行かないんだよ、雨の日でも弔辞読むんだよ、白血病でも自己ベスト更新すんだよ!だから、だから…絶対裏切るなよ」って、亜紀に言いながら自分に言い聞かせた朔も痛々しくて。弱々しい声で言いながらも、最後は言い聞かせるように大声で叫ぶ朔が痛々しすぎて……。
その言葉を聞いて崩れるように立ち止まった亜紀が泣きながら「はい」と小さく返事をした時は、もう恥ずかしいけど嗚咽交じりに泣いていた。「うん」でもなく「わかった」でもなく「はい」っていう言葉が、何かとても切なかった……。

再び現代朔。明け方、朔が実家に戻ると、家の前に一樹が居た。一人で来たらしい一樹は朔に抱き着き、思いを告げると朔は一樹を思い切り抱き締める。

「朔が居ないと、うちの写真増えないんだ。朔がいないと、僕もママも困るんだ」と泣きながら自分を求めた一樹に、朔は初めて「誰かに必要とされている」と思うことが出来たのかも知れない。
「僕のこと、嫌いになった?」と言った一樹を思い切り抱き締めて「大好きだよ」と言った朔。朔の世界に再び少しずつ色が戻ってきている。泣いてまで自分を求めた一樹に、あの日の自分を重ねたのかも知れない。

遠い夏の日、温もり、生きる喜び…という主題歌の意が見えはじめた。朔と亜紀が、本当の意味で幸せな形で手を取り合えるまでもう、少し。あと、少し。

この回って、映画とかにも出来そうなぐらい良い出来だったなぁ。大満足で大号泣。
大人計画なノリで読んで下さい↑

えっと、世中愛叫のレビューをし始めた途端に来訪者が増えて驚いています…。ほぇぁーと言うのが、驚いた時の真の擬音だと思うんですが「ほぇあー!?」という感じです。軽い電波飛ばしてすいません。

ということで世中愛叫六話レビュー。

亜紀、遂に入院。急性白血病発覚……の、前に。

初期症状としてドラマに取り入れられてたものを上げてみます。
・口内炎
・眩暈
・鼻血
・治まらない微熱
・耳鳴り
・内出血斑
かな?多分。一番最初に症状として日常の中で取り上げられたのは口内炎でしたね。確か、二話。廣瀬家のシーンで亜紀ちゃんが何気に口の中を鏡で見ているシーンと、ラストの「口内炎があるの、三つも」のシーン。次が出血斑。三話で映し、四話でお母さんが気付いていた。運動部の亜紀ちゃんは「どっか打ったのかも」って言ってたけどこれも初期症状の一つ。前後するけど鼻血が三話のラストにあって、そのあとも何度か鼻血を出してる。治まらない微熱は五話での「風邪」のトコロ。実は風邪じゃないんだけどね……で、無理して夢島行った結果、最終初期症状の「耳鳴り」と。でもこれ、全部が後半への伏線としても繋がってるから凄い。

大人朔は、亜紀のテープをもう一度聴いたことで、より鮮烈にあの時のことを思い出していた。自分のせいで死んだのだと言い聞かせるようなナレーションと共に亜紀が倒れる先週のラストと繋がる。

ここ、非常に上手。しかも私は大人朔の「亜紀には、こんな下らない男に巡り合う時間しか許されなかったのだから」と語った瞬間に涙腺が緩んだ。亜紀は寧ろ幸せだったと思う。自分を追い詰めることで何も変わらないのは判っているのに自分を責める事でしか17年前の夢から覚めることが出来ないなんて、こんな男しか知らないで本当に幸せだったよ亜紀は。

亜紀の両親は、亜紀が急性白血病だと告知される。しかし亜紀のことを考えて、亜紀への告知は先送りにし「再生不良性貧血」という偽りの病名を亜紀は教えられる。

病院で目覚めた亜紀が、第一声で「朔は悪くない」と言い、朔は良い人間だと父親に話したのが切なかった。このドラマ、同名の映画がヒットしてる中、内容の運びは殆ど同じなのに何故こんなに人気が出たのか、又は何故「映画観ても何も」という人が、このドラマのこの世界に浸ることが出来たのかは、きっと亜紀や朔の周辺の人間関係まで丁寧に描いたからだろうな。
誰にでも共感出来るもんな、このドラマ。
きっと娘や息子が居る世代のお父さんやお母さんなら、夢島で倒れ、白血病と診断された怒りを17歳の少年にぶつけることでしか立っていられないという亜紀の父・真の言葉が判るんだろうな。
で、私ら世代の人間や、もしくは同じような大病を経験している人間からしたら「亜紀の幸せを考えるなら、親として亜紀が一番会いたがっている朔に会わせてあげるべきだ」と思うんだろうな。
また、一人知らされた朔の父親の辛さって言ったらないだろうに。
ずっと溜め込んだものが最終回での「うちのバカが」という涙に集約されていると思う。

朔は智世から亜紀の入院先の情報を聞き、すぐに病院に向かうがそこに居たのは疲れきった亜紀の両親の姿だった。そしてとうとう朔は、亜紀が白血病という病に侵されたことを知ってしまう。

このシーン、ずっと気丈に振舞っていた亜紀のお母さんが、まだ白血病ということを知らない朔が健気に「出来ることがあるなら何でもしますから」と懇願した時に、大声で「出来ることなんて簡単に言わないで!」と怒鳴ったのが良かった。泣けた。
看護してる側から見たら、当時は不治の病と言われていた白血病に侵される人間を見ていて「出来ること」なんて思いつかないだろう。ましてやそれが一人娘だ。朔のこの言葉は、ただの無神経な人間の言葉としか思えなくて当然かも知れない。
「君に何が出来るんだ」と詰られた朔が、呆然とそのまま突っ立っていたのも印象的だった。
亜紀が急性白血病に侵されたのが1987年。骨髄バンク設立が1993年。毎回最後に出ていたこのテロップの重みが、今回からグッと増す。

朔は亜紀の両親の気持ちを汲んで亜紀に会おうとしない。
しかし亜紀をどうすれば喜ばすことが出来るか考え、亜紀がジュリエット役だった学園祭での劇の演出をガラリとお笑いに変えて、それを病室の亜紀に見せることを思いつく。

友達っていいよねぇ。スケちゃんと智世とボウズの三人の力が無かったら、朔はずっとグチグチしたまんまだったろうな。谷田部先生の「私が親でも、そんなやつと会って欲しくないな」という叱咤激励の言葉も効いただろう。
しかもジュリエット海とロミオ乃富士って(大笑)
智世は恥ずかしいって言って何故かスケちゃんがジュリエットだし(大笑)大体クラス違ぇだろ、ってツッコミは誰もがしたよ(笑)

文化祭の前日、主役の二人と効果音の智世は友人として一ヶ月ぶりに亜紀に会う。そして朔が演出した舞台を見て亜紀はたくさん笑い、その間に朔の父が亜紀の父に夢島での二人の写真を届ける。そして真は病院の前で三人の帰りを待っていた朔に亜紀の病室を教え、亜紀と会うのを許可する。

夢島での亜紀の笑顔が、自分でも見たことないぐらいに幸せそうな顔だった時の父親の心境って辛いだろうな……。「こんな知らされ方は不愉快だよ」と皮肉めいて言っていたけど、あれ半分本音だろうな(苦笑)

朔は急いで亜紀の病室へと行き、やっと二人は再会する。
亜紀は朔に抱きつき「朔ちゃん」と言いながら涙を流す。

こんなシーンを見せられちゃ(見せられてないけどさ)、両親だとしてもこの二人を応援せざる得ないよな〜と言うぐらい良いシーン。
病室に走った朔がいきなり亜紀に会うという展開じゃないのも良かった。トントン、プニっていうあの悪戯、きっと朔の後姿を見た亜紀は嬉しくてそうしたんだろうなぁ。
もう絶対に亜紀だっていう顔して振り返る朔の顔も良かった。山田くんは本当に上手いな〜。
「いっぱい笑って…」と言葉に詰まった亜紀を抱き締める朔が男らしかった。「この声の為なら何でもしようと思った。もしも亜紀が笑えるなら、僕は一生笑えなくていい。もしも亜紀が泣きたいのなら、僕は一生我慢する。もしも亜紀の代わりに死ねと言われたら喜んで死んでやろう。」なんて、普通だったら思えないもんね。
「浮気とかしてない…?」って聞く亜紀の声がまたか細くて切ないんだわなー。浮気するはずないだろう、と朔も見ている側としては思うんだけど(笑)

再び現代朔。「こんな人間は生きているのか死んでいるのか、そんなの決まっていた。17年前のあの日から」と言いながら夜の海へ入り、入水自殺を計ろうとする朔、で六話は幕切れする。

完全に時の止まった朔は、きっと次の回にあった悲惨なことまでも思い出したのだろう。緒形朔のナレーションは弱々しく、悲し気で、とても現代の朔の声だなぁとしみじみ毎回思っていた。
山田朔のナレーションはどこか力強いんだよね、対照的に。きっとそういう風に言うように言われてるんだろうけど。で、後半この対比が逆さまになるわけで……。

つまりこれからもっと辛い事になる過去の二人。そう思うと遣り切れなかった。
「会いたいよぉ、朔ちゃん…」と言うあの言葉だけで、充分涙腺緩んで泣きっぱなしだったのに。はるかちゃんが女優になってったのはこの辺りからだったなぁ。
「世界の中心で、愛をさけぶ」四話

ここで大人朔を盛り上げたのはとても良い事だったと思う。
全十一話の中で大人朔の魅力が活かされるのは一話と十一話だけだと思っていたから。つまり「亜紀を忘れなくては」という思いを胸に松崎に帰る大人朔が、過去朔に繋がり、過去朔が十話まで(正確に言えば十一話の過去朔ラストシーンまで)私達を魅了し、十一話終盤にて大人朔が踏ん切りをつけると思っていた。
こう書いて仕舞うと、その通りになったと言えばその通りになったのだけれど、丁度折り返し前地点の四話という非常に微妙な回数の時点で大人朔がどれ程苦悩して生きて来たか、どれほど廣瀬亜紀という人間を愛していたかを魅力的に視聴者に訴えた事で、大人朔は「過去朔の産物」では無くなった。

スケちゃんとトモヨの青春シーン一連、及びに朔と亜紀のイチャイチャ(笑)は見ていて「青春だなぁ」と思った。過去の人達の何が良いって、ちゃんと80年代の恋愛してるんだよね。不器用だけど真っ直ぐで。亜紀と朔に限らずで、トモヨやスケちゃんもボウズも委員長も(笑)
今回、亜紀が陸上部の練習を頑張っていたが、朔太郎はそのことまできちんと覚えていながら自分を責めていた。この人は、亜紀が死んでしまったことを全て自分の責任にする事で亜紀を救おうとしているのだ。
自分が苦しみなど、亜紀の病気の辛さに比べれば何ともないと思っているのかも知れない。大人朔が「遺灰を持っている理由」として映画版と決定的に違うのは「亜紀が死んだことを直視する為に」というところだ。
後者の大人朔は「遺灰を持っていることで、好きな人を忘れないようにしている」のだけれど、ドラマ大人朔は忘れる域にまで達していない。亜紀が死んだ事を直視することすら苦しく思い、しかし受け入れなくてはと思い悩み、時間の止まった中で一人17年間過ごしていたのだ。
こんな人に愛されて、亜紀は幸せだった。
「走るのって結局最後は一人なんだって思ってたけど違ったね」という亜紀の科白は、最終回への伏線であったのだから、本当に森下さんは凄い脚本を書いたもんだ。無駄が一切ないもんなぁ。
80年代ならではの音楽が流れていたのも良かった。
まだハイロウズがブルーハーツの時代。携帯電話などは無く、公衆電話での恋人との遣り取り。相手の実家に電話をするのもヒヤヒヤしていたあの時代は、素直な恋愛をしていた人が多いんだろうなぁ。携帯電話で何時間もぐちぐちと回りくどく好きだ好きだと言うんじゃなくてストレートに相手に好きと言う、言えない、のモジモジ感、みたいな。自分で書いててよく判らないけど、本当、80年代のような恋がしてみたいわぁ(笑)

大人朔が、再び学校を訪れ、担任だった谷田部先生に「もう?(廣瀬のことは忘れられたの?」と言われ「まだ…」と返し、遺灰の瓶を見せてから「もう無理だと思うんです」と泣き崩れるシーンは見ていて一緒に泣いてしまった。
「こんな17年があと何回あるのかと思うだけで…」と、人の前では崩れない朔が十数年ぶりに会った恩師により再び鮮烈に思い出した廣瀬亜紀を思って涙を流す。
この人の時計は完全に17年前でストップしているんだ。
それを現すかのように、過去のエピソードでは二人だけの100メートル走の亜紀の自己ベスト更新。あの場面で「かたちあるもの」を流すのは卑怯だよ、とは思うけど矢張り泣いてしまった。
何もかも忘れないどころか、17年前に死んだ恋人の死すら直視出来ていない男の想いの深さを思うだけで。
最後に、朔の父から廣瀬亜紀の存在を知った明希が「廣瀬亜紀さんって…」と言ったところでドラマが終わったのも良かった。ここで朔が「実は…」と言うと先が見えるし、「何でもない」と言うと今までの感動が冷めてしまう。
演出も非常に上手だ、やっぱり、と思わせてくれる。
矢張り去年のドラマの中ではダントツの出来じゃないんだろうか。

次回は遂に夢島か…。とうとうか…、という感じ。
この頃ぐらいから、はるかちゃんはダイエット始めたなぁと思いました。モトカリちゃんも充分綺麗で、再び共演してくんないかなぁ〜と思ったり(笑)
キレイな可愛いコ、と可愛いけど案外キレイなコ、ってう対照的なコンビって大好きだわ。それにモトカリちゃんって若手俳優の中では演技力ある方だよねぇ。滑舌も良いし、表情の演技も上手だし。
スケちゃんとはお似合いだけど、そこは上手くいかないもんよねぇと思ってみたり。ホントに、ホントに、お似合いなんだけど、くっつかないほうがお似合いな勢いでお似合いなんだよ、この二人(笑)
田中くんもモトカリちゃんも、勿論江本くんもだけど、主要の二人に限らずこの作品で演技力を鍛えられた若手は伸びるだろうなぁ。田中くんなんて一躍注目株の仲間入りだもんな。すげー。

あ、田中くんは、どっちも、ということで(笑)
だから好きな人を失くすのは辛いんだね、おじいちゃん。
だけど、どうして、こんなに辛いんだろうね………
と、いうことで「世中愛叫」DVDの2巻のレビューをば。

三話
去年の夏、オンタイムで「今年一番好きな作品が来てくれた」と思いながら泣きまくった覚えがある。普段はふざけ合いながら泣いたりする居候も黙って泣いていた覚えがある。

「小林明希と申します。」のシーンで、朔の母親が明希と二人きりになった時に静かに「よかった。あの子、ずっと一人だと思ってたから…」と言ったところで涙腺が緩んだ。
朔は生きることに必死で、亜紀に17年も必死でいたけど親は違うんだ。親って悲しい存在だなぁと思う。親の心子知らずっていうか……朔はこれから、いっぱい親孝行して欲しいなぁ。

祖父・謙太郎が急死した。だが朔は身内でありながらもその事実が上手に理解出来ない。自分を可愛がってくれた最愛の祖父がこの世から居なくなった実感が沸かない。
そして手元に残ったのは、死んだら一緒に撒いてくれと言われた祖父の数十年前の恋人・サトの遺灰。しかし朔は、祖父の遺灰とサトの遺灰を一緒に持っているうちに、どんどんその重さに耐えられなくなる。
ずっと傍に居た人程、居なくなったことが理解出来ないのはよく判る。戻って来ないし、今は火葬中だってことも判っているのに心の中には留まり続ける祖父の存在。まだどこかで生きてるような気がするのは、約束を果たしていないからだと朔は思う。
しかし亜紀に骨のことを聞かれ「なくした」と言ってしまう。
亜紀なら一緒に祖父とサトを一緒に撒く儀式をすると言ってくれるだろう。でも朔はどうしても気が引けて嘘をついた。
しかしその夜、亜紀に嘘をついてしまったことを後悔した朔は亜紀の家に電話をする。しかし亜紀の母親から「まだ帰って来てないの」と言われてしまう。学校はもうとっくに終わっている。部活動が長引いたとも考えれない時間だ。朔は亜紀が骨を捜しに行ったと思い、学校へと向かう。
降り出す雨。矢張り亜紀は学校に居た。色んなところを捜しまわっただろう亜紀は汚れたセーラー服に雨を浴びていた。
朔は亜紀の健気さに、素直に謝ることが出来た。
ここで亜紀が「良かった、あって。」と笑ったのが良かった。綾瀬はるかちゃんの無敵笑顔というか、ミムラちゃんに通じるところがあるなぁと思う。見てるだけで幸せになる感じ。そういう子が、病気になる役をしたからより辛く見えたのかも。

二人は骨を撒きに出かける。夏の日、もう無人駅になった祖父と恋人のサトさんが数十年前に約束をした場所であろう駅で。
「風、来ないね…」
「まぁまぁ、気楽に待とうよ」
などと会話をしている最中、ほんの少しの瞬間に広がって空に舞い上がっていく二人の遺灰。あっという間に朔の手の中から消えた粉に亜紀も朔も呆然とする。
その日の帰り、亜紀を見送った朔は自転車に乗りながら家へと向かう。
その時だった。
朔が祖父が居なくなったことを初めて実感出来た瞬間。
いつも朔の後ろには誰かが居た。大体が祖父で、朔に自転車の漕ぎ方を教えてくれたのも祖父だった。朔は小さい頃の記憶を思い出し、ペダルが軽い事でようやく祖父とはもう二度と会えないと気付く。
そして、もう居ないのだと思い恐怖でペダルを踏み外してしまう。
転げ落ちる朔。
ずっと空元気だった朔を見てきた亜紀は、実は朔のことを心配して見送られた場所で留まっていた。見送っていたのは亜紀だったのだ。転げ落ちた朔へと一目散に駆けてくる亜紀。
「ペダルが軽いんだよ」と泣く朔。亜紀は小さく「うん」と頷く。
「ペダルって一人だと軽いんだよ…死ぬって…そういうことだよ」と泣き崩れる朔に亜紀は「私、太るよ。おじいちゃんと同じぐらいになって後ろに乗るよ。」と言う。
こんな健気な子、もう現代には居ないだろうなと思った。いや、80年代でも少なかったかも知れない。亜紀の純粋な言葉に、朔は「何言ってんだよ」と言って振り返る。
そこには両手を大きく広げた亜紀がいた。
朔の記憶の奥にいた、自転車の練習をしてくれた祖父と全く同じポーズをする亜紀。おいで、と言っているような微笑みを称えて泣いている朔を迎えている。
朔はその姿を見て、更に泣きじゃくってしまう。
この時、丁度同じ頃、写真館を継いだ朔の父親が自転車に乗れた記念に撮影した朔の写真と裏の祖父の言葉を見て涙を流しているのが良かった。親子だなぁ、と思った。
優しく朔を抱き締める亜紀。
世界で一番きれいなものを見た。と、朔は言う。
亜紀の腕に包まれている時、この世で一番きれいな音を聞いたと。
亜紀の腕の中で赤子のように泣きじゃくる朔を、亜紀はまるで聖母の様な表情で撫でる。
この時のはるかちゃんは、本当に綺麗だった。聖母みたいな表情と堤さんを以って言わせただけある。恋人であり母親であり理解者であり…色んな顔を持ち合わせた微笑に参った。
これは、単純にグラビアアイドルには出来ない演技だと思った。
最も、彼女はそれ以上の技量を持ち合わせてくれていたことを中盤から知ることになるのだけど。

最後の最後、期末試験で亜紀は鼻血を出してしまう。
白血病の初期症状第二弾。
折角、祖父のことを受け止めた朔の世界を奪う瞬間が迫っていることを最後で知らせるなんて、とても残酷な終わり方だった。でも見事だった。
第三話は、短編映画にしても良かったんじゃないかと思うぐらいの出来だった。

世界っていうのは抱きしめてくれる人の腕の中のこと、と言うのを過去朔が悟ってから二ヶ月で、亜紀もそれを悟る。そして17年後の朔は、17年間も色のない世界から抜け出すために明希に抱き締めて貰う。
その時はまだ、廣瀬亜紀の存在を知らない明希。
「僕は行く。この胸の鼓動の高鳴る世界へ」というナレーションが良かった。
ドラマ版はナレーションが邪魔だと思ったことが一切ない。それって凄いことだと思った。誰かが喋るシーンでも迷いなくナレーションが入るが邪魔だと感じない。
寧ろ、そのシーンに深みが増す。

三話の総評
山田くんの演技はもう安心して見ていられる。幼馴染三人衆は全員ハマリ役。ストーリーも相変わらず丁寧で、演出も丁寧だと思った。加えて今回は、音楽も良いなと思った。
ジョンの挿入歌大賞で何で逃亡者が受賞したんだろ?と思うぐらい。あまりに世中愛叫が受賞したからかな(苦笑)でも全部に渡って、去年の夏クールのドラマの中ではずば抜けた出来のドラマだと思っているんだけど。
色を失った世界から、抜け出せるか。そして、明希は亜紀を知ってどうするか。亜紀には忍び寄る病魔、朔は人生の絶頂期……さてどうなる。
ユイカちゃん可愛いよなぁ、の言葉で締めてみます(笑)

思い入れがある分だけ、ドラマレビューって長くなるし疲れる(汗)
確か「今日は自殺にもってこいの日」を楠本マーキー様も引用していたような。何かの漫画で……何だっけ。Kはマザーグースだらけだった覚えがあるなぁ。
ということで、ドラマ版世中愛叫の二話。

朔が故郷の伊豆へと帰ってきた。17年振りの再会に動揺を隠せない朔の両親。ずっと心配してきた息子がまだ亜紀の遺灰を持っていると知ったショックも大きいだろう。
朔は亜紀と「ガム太郎」と近所で呼ばれる様な仲にまでなっていた(笑)が、朔は亜紀の本当の気持ちが判らなくなっていた。自分ばかりが好き好き言ってるから(笑)高校生カップルの男女の違いだろうなぁ。
亜紀は皆に自分達の仲は秘密と言うし(両親に知られたらマズイから)部活動に入ってない朔に先に帰ってていいよ、と普通に言う(待って貰うの悪いし…っていう亜紀の気遣いなんだけど、この年頃の男の子には通用しないのね/笑)、ジュリエットが亜紀に決定し、友人の助けもあって朔がロミオ役に挙手するのに亜紀は先に候補として上がっていた男子委員長の安浦(田中圭くんですよ〜)を選ぶし。そういう形で皆に知られたくない、っていう女の子なりの考え方だけどすれ違う二人。しかも二人での話し合いを朔は度々見なければいけない(嫉妬だねぇ。若いねぇ)
アジサイの丘キレイだったなぁ。亜紀ちゃんのスカート作戦も素敵でした(笑)
でも亜紀は亜紀で、ちゃんと朔のことを想っているのだけど。
ある日、亜紀は朔に寄りたいところがあると言う。そこは朔の祖父・謙太郎が経営する松本写真館。祖父の写真館に一度行ってみたかったと亜紀は嬉しがる。
その時、祖父が亜紀と朔の様子を見て「骨を盗んで欲しいんだ」と言い出す。そして祖父から、数十年前のある約束を聞かされる。
第二次大戦の最中。謙太郎は出兵令が届く。時同じく、恋人・サトが結核を患ってしまう。お互いが最期の別れだと思い駅のホームでした約束は「あの世で一緒になろう」
けれど謙太郎は終戦まで生き残り帰国、サトも生きていた。しかし病状は悪化するばかり。だがある日、特効薬が出来た。けれど特効薬はあまりにも高い。だが助けたい一心で謙太郎は盗みまでして特効薬を恋人に与えていた。そしてそんな日、警察の厄介になり、三年の懲役になってしまった。
出所するとサトは病気を治し、決められた相手と結婚していた。良家との結婚はこれから病気が再発するかも知れないサトの体のことを考えれば何も言えない。やがて謙太郎も祖母と出遭うも心の中でサトを忘れてはいなかった。この世で一緒に居れなくても、あの世で一緒になれると信じていた。
その話を聞いた朔は、依頼を断る。自分には荷が重過ぎると思ったからだ。
そしてその日の帰り道、亜紀は「二番目に好きな人と一緒に過ごす人生と、一番好きな人のことを思いながら一人で過ごす人生と、どっちが幸せかな」と朔に問う。
この話は、暗にこれから襲う亜紀と朔とのことを指してるのだけど、私も朔と同じく胸に響いた。
その翌日、事件が起きる。前から亜紀に想いを寄せていた安浦が、話し合いの途中に突然亜紀にキスをした。亜紀は思い切り突き飛ばしたが、朔は殴ろうとする。そこを止める亜紀。しかも担任の谷田部先生には事を大きくしない為に嘘をつく。
とうとう朔は怒ってしまう。俺は心が狭いんだよ!と。朔はまだ16歳だしねぇ(笑)亜紀ちゃんのほうが精神年齢上だよね。ま、初めて亜紀にキスをするのは自分がいいって思ってたのに、っていうのもあるだろう。
でも亜紀は亜紀で、そんな朔の言葉を聞いてショックを受ける。
家に帰った亜紀は自分の部屋から朔との交換テープ数本が全て無いのに気付く。犯人は父親だった。
「大切な時期」と言う父親に、亜紀も遂に爆発する。良い学校に進学するのに勉強も頑張り、部活動も頑張っている。それでも何回も頑張れと言われてると。私は一体何回頑張らなくちゃいけないのと怒る。恋愛位させて、ってトコだろうなぁ。
こういう時って母親は味方してるから父親って可哀相。
亜紀は良いトコのお嬢さんだし感情を現すのが苦手なのね。だけどそんな亜紀が感情を剥き出しにしたから余計に父親との溝が深くなっちゃう。しかもその事で亜紀は再び落ち込んでしまうし。

そんな頃、朔はスケちゃんに初キス奪われる(笑)でもここのスケちゃん良かった。「何すんだよ!」と怒る朔に「何の意味があんのよ、こんなキスに」と返した時は脚本家さんに拍手を送りたかった。男同士の味も意味もないキス。寧ろ気持ち悪い感触。亜紀がされたキスに何の意味があるんだと実践で朔を励ましたのがスケちゃんらしくて好きだ。好きな奴にして貰えないキスなんてね。田中くんハマリ役。
スケちゃんのキス効果が効いたか(笑)朔は祖父の元を尋ねる。そして遺灰を盗むことを引き受ける。
墓場へ侵入する二人。遺灰を持って「一緒に暮らしたことなんてなかったから、一度言ってみたかった」と言って遺灰に向かって「ただいま」という祖父の謙太郎が切ない。仲代御大の演技はあるほんっと意味卑怯だ(笑)
朔は遺灰を盗んだ後に、亜紀の家の前を通りかかる。殆ど明け方。
しかし二階の窓から亜紀が出て来て朔は驚く。滑って落ちそうになった亜紀を見て朔は思わず「亜紀!」と叫ぶが、亜紀は何とか大丈夫(笑)これ、はるかちゃんの地っぽいよなぁ(笑)大好きなんだけどね。
昨日のテープの事で沈んでいた亜紀は「朔に会いたくなった」「朔の声が聞けないと寂しい」と言う。これで充分亜紀から朔への想いは伝わったよねぇ。
二人で亜紀の一番のお気に入りスポット・アジサイの丘に行って亜紀はテープを捨てられた事を、朔は遺灰泥棒をした事をお互いに報告。
そして亜紀は自分が卑怯で弱い人間だと朔に言うが朔は「亜紀はそのままでいい。」と言う。ここで「そのままでいいって言われたの初めてで」と泣く亜紀の顔が印象的だった。本当に頑張ってきた子なんだなぁ。
そしてキスへ…となるが亜紀、再び朔を拒否。もはや何で?状態の朔に亜紀は「口内炎があるの、三つも」と言う。本当はキスすんのが怖いだけなのにね〜亜紀可愛い。
で、そこでたまらず朔から、と。それが初めてのキス。
実はこの口内炎、白血病の初期症状なんだけど……そう思うと遣り切れない初めてのキスだよなぁ。
再び現代朔。アジサイの丘に立った朔は、もうあの時のアジサイの色が消えている事が「まるで亜紀なんていなかったのだと言われているようで」ショックを受ける。
そして家へと帰る途中に、病院を抜け出した朔を心配し、ハガキの内容から実家へ戻ったのではと推測した明希と一樹が居ることに気付く朔。
そして過去の朔。揚々と祖父の写真館へ寄るがそこには……
そこで二話が終わる。

二話の総評。やっぱり丁寧。ずっとこれで行くんだろうなぁ、という印象。山田君と仲代さんの遣り取りが見れただけでもお得なのに(笑)
朔は常に「好き」と言うタイプで亜紀は肝心な時に「好き」と言うタイプ。お互いの家が正反対だって事も判ったし(笑)朔の家も大好きだわ〜。ガム太郎って(笑)
でも一番やられたのは、綾瀬はるか嬢の笑顔の変化。お人形さん的笑顔が後半から序々に曇り、二話終盤では全く違う笑顔になっていた。朔に全て打ち明けた後の亜紀の笑顔は一話での笑顔と全く違う笑顔。ここは、はるかちゃんの演技力に参った。笑顔をコロコロ変えるのは難しいだろう。
さて気になる終わり方……
タイトルが恐ろしいですが、こういう詩集(?)の本があります。結構至って普通な詩が並んでいますが。何でこのタイトルなんだろ……と思います(笑)
そんな少し怖いタイトルの本から詩を少し失敬した亜紀と朔が出遭う記念すべき第一話とWベーゼかまし事件勃発の二話収録の世中愛叫ドラマ版1巻(前ふりなのか)
書いてて気付いたんですが三千文字に収めるのは無理なので、一話ずつ。

第一話
切ない滑り出し。過去の朔がウルルの絶壁で亜紀の遺灰を撒けなかったシーンを音無しで流れ、泣き崩れた朔の後に17年後の朔もまた、涙を零している。
原作にも在る科白だけど「朝、目が覚めると泣いている。悲しいからではない。17年前の夢から17年後の現実へと戻ってくる瞬間、跨ぎ越さなくてはならない亀裂があり僕は涙を流さずにそこを通り越すことが出来ない。」
忘却という免罪符さえも自らの手で捨てた朔太郎は医療関係の仕事に就いていた。仕事人間になる事で亜紀の事を考えない様に生きている。この人の時計は、17年前で完璧に止まっているわけだ…。この人は本当にこういう役が似合うなぁと思う。
そんな朔太郎に、亜紀との思い出が詰まった校舎が取り壊されるという内容のハガキが届く。差出人は17年前の当時担任だった谷田部先生。
ハガキの内容には亜紀の名前も在った。
「まだ忘れられませんか?」そして朔太郎は思い出そうとする。7月2日のことを。
けれど朔太郎は過労でその場に倒れてしまい、数日の入院を要される。
そんな朔太郎を心配して病院に見舞いに来たのは大学時代からの朔太郎の唯一の友人・小林明希と息子の一樹。母子家庭。
その夜、明希と一樹が帰った後で偶然付けていたラジオから亜紀に似た内容の女性の投稿ハガキが読まれた。亜紀の幻影を追いかける様にして朔太郎は病院から抜け出す。ふらふらの体でラジオ局の前に足を運ぶがそこに勿論亜紀は居ない。雨の中に倒れる朔。

1987年
二人の出遭いは何の縁か葬式だった。学年主任であった教師の葬式で在校生徒代表で弔辞を読む学校の華・廣瀬亜紀。容姿端麗、勉強も出来て、学級委員長で愛想も良い。
そこで弔辞の最中に天気雨。親が念の為に用意していた傘を亜紀に差し出す朔太郎。
亜紀は無事に弔辞を読み終える。
この時ナレーションで「その時の感情は、言葉に出来ない」と山田朔が語るように、朔太郎は亜紀に一目惚れなわけだけど亜紀は重ねる様に朔を好きになるんだよねぇ。男女の差が出てて良いなぁと思う。
朔の友人の坊主(寺の息子だからってこのあだ名/笑)は随分前から亜紀のことを好きな様子で、朔太郎もそれを知っている。そして次の日、坊主に「一生に一度のお願い」と言われ亜紀の誕生日プレゼントの為にラジオ用にハガキを書いてと頼まれる。坊主は自分より朔に文才があるのを知っているしね(幼馴染だし)。
来週のテーマは「思わず涙の切ない話」
朔は亜紀への想いを言うなんてことは出来ず、坊主への友情を優先してしまう。
坊主は寺の息子だから就職先が決まってるんだよね。亜紀みたいな女の子と恋をして自分の未来を少しでも変えたかった訳だ。こういう青春もあったんだぞってね。勿論純粋な思いが殆どだけど。
でもここは朔ちゃんの勝ちって事で、お前さん(笑)
朔の書いた「思わず涙の切ない話」は「実はクラスメイトのA・Hさんが白血病に成ってしまい僕はどうしていいか判らず悲しくて」という内容。勿論、H・Aとは廣瀬亜紀。つまり亜紀が白血病になった話を架空で書いた訳で、しかしそれが現実になる日が来てしまう訳で……。運命って残酷だ。
亜紀も同じラジオ番組を聴いている。そして、朔もそれを知っているからどこか後ろめたく坊主に少し冷たくしてしまう。そしてハガキの内容からすぐに内容の人物が自分であり、書いた人物も判った亜紀は翌日朔を尋ねる。ここの亜紀の科白が良かった。
「世の中には本当に病気で苦しんでる人が居るんだよ?もし、松本君の家族や恋人に白血病の人が居たらどう?こんなハガキ許せる?」と。それに対して朔は「別に本当の話だと思って聞いてんだからいいじゃん。それに廣瀬は俺の彼女でも何でもないだろ。」と逆撫でする様な言葉を返してしまう。
勿論、亜紀は怒って朔の前から去ってしまう。
しかしその会話を聞いてしまっていた坊主は亜紀と朔が良い感じの関係に成ってたことを知ってしまう。
まぁ、坊主の気持ちも判るけどそれなら肝心な事は自分でやろうねぇ…。
たこ焼きパパさんでスケちゃんが坊主にたこ焼きを奢っていたのに和んだなぁ。
その夜、坊主が朔の家へとやって来る。ぶっきらぼうに景品のMDウォークマンを朔に渡す坊主。自分の負けは認めたが廣瀬の事は諦めないと叫びながら帰っていく。
こういうのって青春してて好きだなぁ。でも坊主の恋って本当に悲しいな…。亜紀を見て「自分じゃ幸せに出来ない」と思いながら、亜紀が幸せになるのを祈って亜紀が死ぬまで片想いしてたんだし。
翌日、亜紀の下駄箱の中に「ハッピーバースデイ」と書かれたMDウォークマンがあった。中にテープが入っている事に気付いた亜紀は、テープを聴く。
それ告白だろうというような言葉が入ってるテープ(笑)
「でも判って欲しいこともあって…あれは、俺にとって本当に一番切ない話だったんだ。俺は、廣瀬が居なくなるのが何よりも…一番悲しい」って大胆だな朔ちゃん(笑)
テープで聞いた「あの場所」の堤防へ亜紀は急いでやって来る。ここで「あの場所で待ってるって、あの場所じゃわかんないでしょ」って言ったのが可愛かった(笑)そりゃそうだよ、朔ちゃん(笑)
そして朔にMDウォークマンを返して「聴いて」と言う。
ここで亜紀も告白の内容を入れているんだけど、亜紀の心理変化と一緒に朔を好きに成っていく過程が判るのが演出として上手い。朔は一目惚れで亜紀は重ね合わせていく訳だ。
「廣瀬亜紀です。今日は、私の好きなものについて話したいと思います。第5位、たこ焼きパパさん…の前でこそこそハガキを書いている松本朔太郎。第4位、ガムのオモチャで騙される人の良い松本朔太郎。第3位、いつもいつも鍵を失くしてもぞもぞしてる松本朔太郎。第2位、「ジュリエットやめたら?」と言ってくれた松本朔太郎」でテープが終る。朔は驚く。そら驚くな。(笑)
そして亜紀「第1位…あの日、傘を差し掛けてくれた松本朔太郎…好きよ、朔ちゃん。大好きだよ。」
まぁそして朔と亜紀は恋人同士になるわけで。亜紀は朔の色んな面を見てた訳か。理由は傘を差しかけてくれた時から気に成ってたから。上手だなぁ。
でもナレーションの「これが亜紀の最期の誕生日」という緒形朔の語りが切なく痛々しい。
再び現代朔。亜紀のことを思い出し涙を流しながら「ずっとこんな風に生きて行くのか」と自分に問う。そして「忘れなければいけない」と決意し、亜紀の遺灰の入った小瓶片手に17年振りに故郷・伊豆へと向かう。

第一話の印象。非常に丁寧な創り。現在を背負う緒形朔と桜井明希は演技派で、重厚な印象を与えてくれる。
17年前の人達は髪型から口調まで全員80年代していて、流石オフィスクレッシェンドという感じで小道具から何まで80年代。一話では綾瀬はるかちゃんの少しお人形さん的な笑顔が引っ掛かったけど、二話への伏線で、それは彼女の演技だと思い知らされた。
仲代さんは、存在が卑怯なんじゃないですか(笑)
……タイトルに深い意味はありません。ただ、昨日の日記でアニを思い出してしまったので何となく。判る人(ほんとに一部の人だな)が笑ってくれれば良いタイトル。そして、その判る人にも日記の内容とは全く関係ないことが判るタイトル。(ややこしいな)

ドラマ版世中愛叫のDVDBOXです。
映画には残念ながら思い入れがないので一番安いフツーの一枚を買ったのだけど、ドラマ版には凄い思い入れがあるので余裕で二万を越えた金額を払えた。
ドラマだから、ある意味ずるいよ…と言う意見も多い。
でも、原作が在って、こういう題材なのにドラマの特性を活かさなくてどうするんだと思う。それが成功したんだからいいじゃん、と。

ドラマ版の現代・朔太郎は高校時代から時計が完全に止まってしまっている。映画の現代朔(大沢たかお)と過去朔(森山未來)は、顔の創りが似ているから「あぁ、ちょっと似てるかもね」と思えたけれど、ドラマの現代朔(緒形直人)と過去朔(山田孝之)は顔と言うかオーラが似ている。私はオーラが似ている方がリアリティがあると思った。顔なんて辛い経験をしたり、生活習慣等で十七年も経過すれば変わってしまうだろう。
そして現代朔を支える、映画で言えば律子(柴咲コウ)ポジションだろう小林明希役に桜井幸子。この配役は見事だと思った。過去のエピソードが素敵である程、憎まれ役になってしまうポジションだと思うけれど、桜井幸子の包容力のありそうな存在感が現代朔を変える過程を違和感なく感じさせる。
山田孝之の演技力は見事としか言い様がない。抑えた演技や、狂気染みた演技、大人との間を彷徨う青年の顔、瞳だけの演技、本当にこの人は将来いい役者さんになるなぁと思う。役を自分のモノにしてしまう怪物、と監督やプロデューサーに言われていたがその通りだった。
廣瀬亜紀を演じた綾瀬はるかちゃんは、本当に「この子がオーディションで受かって良かった」と思わせてくれた。後半からのダイエットの成果在っての急性白血病患者の亜紀は、メイクの効果がなくても病人に見えたに違いない。演技力のある脇に囲まれ、吸収した成果も演技で充分に出ていた。
この子も、ころころと表情を変えれる女優さんだ。最初はお人形さんみたいな顔で単純に「可愛い」という印象が、どんどん人間らしさが増して行き、最後は視聴者を離さなくなった。
「お前さん」で有名になった田中幸太朗くんもアタリ役だと思った。本仮屋ユイカちゃんも、江本佑くんも、みんな80年代していて好印象。演技も上手だった。

ドラマでは過去の朔・亜紀に力を入れている。それが良かったんだと思う。ドラマ最初に登場する緒形朔が、山田朔へと変わり、亜紀がドラマ最後に明希となりオーバーラップする。
堤監督の非常に丁寧な演出と、森下佳子さんの綺麗な言葉が並ぶ脚本が更にドラマを魅力的にしていた。
映画とは違うラスト、映画とは違う始まり、過去の朔も亜紀も性格は映画と全く違う。でも私は同じ原作で同名の映画よりも、こっちが好きだ。好みも多いにあると思うけど。

予定調和な物語なのに魅力的なドラマは何度でも見たくなる。
予備知識なくしても、この世界観に引きずり込まれる可能性もありそう。

一番称えたいのは、はるかちゃんのダイエット。一日18時間撮影の中で「毎日卵の白身3つと青汁一杯」で廣瀬亜紀という役と最早心中しようとした彼女の意気込みに拍手を送りたい。
一つ一つのエピソードのレビューもしたいところなので、次は「1巻」からのレビューをしようと思います。

柴咲コウの唄う主題歌も、好印象。原作愛読者なだけあって、亜紀の気持ちがよく判っているなぁと思った。ミディアムバラードだから、余計にエンディングとして盛り上がるし。
タイトルはアニ口調で読んで頂けると嬉しい。あ、祝タイガー&ドラゴン4月から金9チャンネルロックでの連ドラ化〜。ま、予想はしていたけどね。(言うな)

ということで、時代に乗ってる感じがするじゃん、とばかりに世中愛叫。私は「セカチュー」という呼び方が何だか「ピカチュー」みたいで嫌なのです。だからって「世中愛叫」もないよね、と居候に言われたんですけどね……。知ってる、うん知ってるよ。

ストーリー……は、言わなくても判るかな(笑)高校時代に死別した恋人・亜紀(まっさん)を忘れられずに居る朔太郎(現代)が婚約者・律子(柴咲コウ)の力を借りて(……借りたか?)踏ん切りつけます!みたいな話。
持ち続けている亜紀の遺骨を最後は美しい空に撒くよ〜みたいな。

……改めて粗筋下手だなぁ自分(ホントにな)
この映画は、朔太郎と律子の物語ではなく、高校時代の朔太郎と亜紀の物語。第一、忘れられない人が居るのに婚約者が居る時点で何か矛盾してるじゃん。気になる人が居るとかなら未だしもさ。
森山&長澤の過去朔&亜紀が現代の恋人二人より何十倍も魅力的だから余計そう思うんだろうけど。編集は上手だなぁ、と思う。現代朔が亜紀との日々を思い出す場面等の。
ただ、いかんせん、あんな純愛をして悲しい別れをして、その恋人を十年以上経った今でも忘れられない男を包み込める程の包容力が柴咲演じる律子に感じられない。何で朔太郎が律子に惹かれたのかが判らない。
……まぁ、置いといてとして。
森山くんは終わりを知っている儚さが似合うなぁ、と改めて思った。
特に、亜紀が白血病になってからの朔が魅力的でなければ、この映画はヒットしなかっただろうなぁと思う。やっぱり幸せな役より、不幸な役が似合う人って居るよねぇと映画を観ていて思った。
まっさんは、髪を坊主にしてまで廣瀬亜紀に成っていたけれど、魅力的に感じたのは白血病になる前だったかも。朔を鹹かったりする亜紀は、まっさんにピッタリで素直に「可愛いなぁ」と思えた。
ただ、急性白血病という役を撮影期間の少しで演じきるのには限界が在るなとも思う。長澤まさみちゃんが元々の丸顔であるというのも大きいと思うけれど、メイクをしていても「病人」に見えない。……残念ながら、髪を剃っても余計に丸顔が強調されただけに見えた。
酷評するつもりはないんだけど、ドラマ亜紀の様に撮影期間中にダイエットを頑張っていたら病人だと思えたのかも知れない。少し艶かしさが残る演技も妙に引っかかって(役的に)名シーンだと言われている空港での「助けてください」のシーンは傍観視してしまった。
あそこで、実際に声を張り上げるのは間違いだと思うのだけど。演出のせいかな?冷めてしまう。

スタッフが創り上げた美しい風景や、編集能力は単純に凄いなぁと思える。森山&長澤の朔と亜紀も上記の部分を差し引きしたとしても「好きだなぁ」と言える。
リアリティを求めない病気モノを受け付けれる人は泣けるかも知れない。
ある意味ファンタジーな映画だな、と云う印象。
主題歌はストーリーに合わせて書かれただけあって、好印象だった。…ただ、やっぱりその歌詞に添うような男なら、朔が律子を愛する理由が判らないんだけど。
柴咲コウのようなキツい印象の顔の女優さんに、この手の役は向いていないと思う。

さて、映画レビューもしたことだし、ドラマのボックスレビューでもするか。

こんな気分。

2005年1月30日 映画
タイトルの通りです。こんばんは……(薄笑い浮かべつつ)
まだ冗談が言えてるだけいいですよね、ウフフフ……(剃刀片手に)

はい、えっと「17歳のカルテ」です。邦題が好きな珍しい作品。勿論原題の中断された少女も好きですけどね。
この映画は、こういう体験(入院とまでは行かなくても)をしたことのある人と、ない人じゃ感想がえらく違って来る映画だろうなと思います。きっと、体験したことのない人は「何でそんなにアッサリとリサを認めるの?スザンナおかしいよ。」と思うかも知れない。でもそれが病気で、精神病は治癒するのではなく症状を治めるだけで根本的なモノは精神障害(境界性は精神障害に入ります)レベルになると何十年掛けてようやく治るし、治らないで享年を迎えてしまう人も少なくない。
スザンナは、まだ完全に治癒していない。入院した後に彼女自身が「それがまだ何の意味だかわからない」と言っているように、彼女は外の世界に出られたからと言って一度精神科病棟に入院した患者なわけで、もう一度入るのなんて簡単なわけだ。
私は試写会でこの映画を観てボロボロ泣きっぱなしだった。観に来ていた友人も後半はずっと泣いていたし、この映画に興味を持った(こういう言い方は悪いけど)見るからに不健康そうな客層の人達も私と同じで始めからずっと泣いていた。
冒頭でスザンナは言う。
「私には、わからない。私の、気分が。」ここで涙腺が切れる。
「自殺じゃなくて、自殺をしようとする私の一部を消そうとしただけよ」という訴えにも胸を打たれた。意味の判らない人は、本当に判らない映画だろう。エキセントリックで反社会性のリサ、平気で嘘をつくジョージナ、態度をころころと変えるポリー、32キロを平均体重と嘆くジャネット、便秘薬がないと死んでしまうデイジー、誰かに依存しないと生きていけないシンシア、虐待まがいの治療をする医者、患者の話をきちんと聞かない医者、子供を理解しようとしない親、子供を病院に閉じ込める親、恋人を精神患者だと認めたがらないスザンナの元彼、病気自体を見下す教授婦人、何食わぬ顔をし娘の死を嘆く父親や、強制的に薬を飲ませる看護婦………
全てがリアルだが、そのリアルを味わったことのない人には何も理解出来ない。物語の流れや、キャラクターの変化は理解出来るかも知れない。でも、本当の理解や共感は出来ないと思う。
「自殺する時には手の骨が戻って、それ以外は無くなる」
酷いリストカットばかりしているのに死なないのだという問にリサは唄う。
「ガスは臭い、剃刀は痛い、水は冷たい、縄は切れる、薬は苦い、銃は違法―――――生きるほうがマシ。」
この唄で涙を流せる人だけが本当に感動の出来る映画かも知れない。

ウィノナの演技には迫力がある。原作愛読者で、企画を立ち上げ製作総指揮と主役を務めただけある。画面から気迫が伝わってくる。
アンジェリーナは、ハマリ役でアタリ役。助演女優を取ったことに誰も文句は言えないという存在感。人生に失望し、何人もの人間の背中を押しながら実は一番背中を押されたがっている反社会の少女にピッタリだ。
大御所ウーピー様は流石と言うしかない。貴方達は患者で、私は看護婦よという無言の圧力と、ほんの少しの支え。完璧な精神科病棟の看護婦。死人を出してしまった病院の看護婦がダメではないと思える。こういう人に出会いたいと思う現役の患者さんも観ていて思ったんじゃないだろうか(私は幸いにも、最適な医者に出会っているけど)。

大好きな映画。
DVDを観る度、これからも変わらずウィノナが好きだと言える自信が沸く。
昨日の猿の惑星の吹き替えティム様の余りの狂気無さっぷりに居候と三人で「これじゃあティムロスじゃない!」「将軍はもっと低くて超音波な怒鳴り声じゃないと駄目!」とか喚いて居たんですけど(痛いやつらだ…/本当にな)吹き替え声優さんに本物の役者さんの声演技を真似しろっていう方が無茶だよね(苦笑)
判ってるんだけど……やっぱ吹き替えは、なぁ…(遠い目)

ということで、猿の惑星(タイトル長いので省略!/フビーン!)のレビューでも書きたいと思いまぁす!その前に一言いいでしょうか大佐!!(敬礼しながら)
マークウォルバーグが素で猿なんですけどそれは禁句ですか!
バカそれは禁句だと言っている!

(何も無かった様に)…この映画はプレミアで観ましたのです。理由は一つ!ダブルティムが来日したから!(思い出しながら胸ときめかせつつ)
ティムバートン(監督)とティムロス(軍曹)ですよ!見るっきゃない、っていうか日本来ないと思ってたから素直に嬉しい!(ほら、だって、あのゲイリーの唯一の親友だじぇ……?/偏見)
で、この作品は「リメイク」じゃなくて「リ・イマジネーション」なんだよねぇ。何か、結構批評酷かったりとかラズベリー賞に二つノミネート(リメイク賞と確かヘレナ・ボナム・カーターが助演で選ばれたんだっけか…?)してたりするけど私は結構好きです。
ところどころに滲み出ているバートンのセンス(バートン大ファン)とか、科白の言い回しもそうだし、ラストのCUBEのラストよりある意味悲惨なオチもそうだけど……いやぁオイラはティムロスの狂気っぷりにメロメロさ(やっぱりな)
ティムロス演じる猿の将軍は、最初からレオ(マークウォルバークね)が危険だな〜と思っている(のかな?あのシーンは単純に人間が嫌い、っていう主張かなぁ?)し、お父さんの事とか、彼なりに筋の通っている「人間が繁栄してはいけない理由」とか(でも猿が言ってんだけど、言い得て妙で、私は将軍の意見も充分そうだなぁと思ったのだけど)それに何より脱走した人間の手助けをしたのがアリ(カーター)だって知った時のあの狂気っぷりったら無い!マーヴェラスグッジョーブ!と惜しみない賞賛の拍手を送りたいところです。
見せ場である猿vs人間の場面は何回観てもゾクッとするし、バートンのセンスに拠りだと思われる猿の兵隊の衣装とか、特殊メイクも「こりゃ本物のお猿さんが同士だと思っちゃうぞ」って言うぐらいの気合いの入りようで(笑)思い切り宇宙な話なのにCG意外と使っていないですしね。
東洋風の猿の衣装は「もし人間が宇宙旅行に行くとしたら、最初に行くのはアメリカ人か日本人だ」と言うバートンなりの考えから来てるらしい。……うーん、そうかも。
「人間は増えれば増えるほど、知識が上がれば上がる程、醜くなる生き物なんだよ」というレオの言葉がラストを物語っていて何とも悲しい。一番知性のある生き物は、二番手に成らなくてはならないという軍曹の考え方も好きだ。
猿が人間が創りだしたモノに素直に怯えるっていうのもいい。
あと、猿の訓練(笑)を相当積まされたらしい猿役の人達は本当に一挙手一投足が猿で驚く。「物を掴む時は見ないで掴み、会話をする時は首だけ向ける」という細かい部分も猿役の人達はよく演じたと思う。

ラストが「えぇ……(汗)」って人とか、そこまでしなくても……というリメイクを否定しがちな人は向いてない(あーあと人権侵害かなり入ってるので猿に負けてる人間見てて耐えられないって人も勿論)と思いますが。
あのラストと、随所に現れるバートンのセンス、特殊メイクの凄さと、ティムロスの暴れっぷりは必見。好きな映画にこれを上げると、大体の人に「えー……(引)」と言われるんですけどね(苦笑)

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